編集者の藤田華子です。私がひっそり続けている趣味のひとつに、港町めぐりがあります。人々の営み、海の力を肌で感じる地に、昔から惹かれるものがありました。今回は、富山県のほぼ中央、富山湾に面した射水市(いみずし)へ。射水市の北側、富山湾につながる富山新港からのびる河川「内川」の周辺は、19世紀に北前船の中継地として栄えた港町です。古代の人々が河川や地下水など水の豊かな様子を「出(い)ずる水(みず)」と呼