総裁選挙も終盤を迎えたが、戦況は混沌としている。そうした中、新たで厄介な外交問題が降りかかってきた。TPP(環太平洋経済連携協定)への新たな参加申請を中国と台湾が相次いで行ったことである。当初はアジア太平洋の12カ国が高度な自由貿易圏を形成するはずだったが、アメリカのトランプ政権が突然参加を見送った。残り11カ国で協定が締結されたが、日本の粘り強い交渉が実を結んだとも言える。このような経緯から、まずは