薬剤師がこっそり告白する! 「困った患者さん」……あまり知られていない決まりごと
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■処方箋を書けるのは医師だけ!
処方箋は、医師が診察に基づき必要な薬を処方するものです。薬の追加や削除、処方日数の変更なども医師のみができます。また患者さんが薬局で薬の指定などをしても、薬剤師が勝手に処方箋を変えることはできず、必ず医師に連絡し、指示を受けなければいけません。処方してほしい薬がある場合は、診察時に医師に伝えることが大切です。
ここでは、実際にいた“困った患者さん”のケースを見ていきましょう。
■自己診断を主張する
「この薬は前に飲んだけど効かないのよ、○△□に変えて」「薬を飲んでも改善しない。先生の診断は間違っている」などと診断に納得がいかず、自己診断を主張する患者さんがいます。医師とのコミュニケーション不足が原因の場合がありますので、過去に同じような既往歴があればメモをして、診察時に医師に伝えましょう。
■勝手に処方箋を訂正、書き込む
「前に処方された薬が余っているからいらない」と、処方箋のその薬を二重線で消すなどの書き込みをする患者さんが稀にいます。処方箋に勝手に書き込みをすると、有印私文書偽造になるので絶対にやめましょう。
■処方箋期限を知らない
処方箋には、発行日より4日間の有効期限があります。1〜2週間もすぎていたり、月をまたいでいたりすると有効期限の延長ができないこともあります。なんらかの理由ですぐに薬局へ行けないとわかっている場合は診療時に医師に伝え、有効期限を長くしてもらうことができます。
■まとめ
私たち薬剤師や医療機関が当たり前だと思っている「処方箋についての決まり」が、皆さんに知られていないことが「困った患者さん」を生む原因になっているかもしれません。医療機関や薬剤師は、処方箋について患者さんにもっと知ってもらうように取り組んでいくべき ですね。
(38歳女性薬剤師/Doctors Me)
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