『綿嫁』です。

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クリスマス、どうでしたか? バレンタイン、どうなりそうですか? 「一人でも平気!」な人でも、節目節目には寂しさを禁じ得ないはず。あまり好きな言葉ではないですが、「ぼっち」をどう乗り切るべきか……。

じゃあ、今回はこれを紹介しちゃいましょうか。アイデアグッズブランド「BIBI LAB(ビビラボ)」は、何とも言えない抱き枕を発売しています。その名は『綿嫁』(税別8,400円)と『綿旦那』(税別10,800円)。
これ、「枕」と言いつつ“人型”です。では、それぞれのスペックを公開しましょう。
●“あふれる無償の愛”『綿嫁』
身長150cm、体重約2.6kg。今までの抱き枕ではできなかった、服を着せる、ウイッグを被せるなどの演出により、さらにリアルな“嫁感”を出すことができる。
●“手出ししてこない紳士”『綿旦那』
身長165cm、体重約2.9kg。寂しい夜はそっと腕枕で寝かしつけてくれる。彼は貴女だけのGentleman in silenceです。

そうです。これ、お好みにカスタマイズできるんです。コスチュームを装着させれば、まさに“俺の嫁”だし“私の旦那”! それにしても、どうしてこのような抱き枕を製作したのでしょう? 開発担当者に聞いてみました。
「私自身、筒状の抱き枕では満足できなくなってしまったからです。カバーを替えれば確かに“嫁”にはなりますが、筒状という形状はそのままです。一方的に抱きしめることはできても、『相手から抱きつかれている感覚』を得ることはできません。人間の抱き心地が3Dとすると、従来の抱き枕は2Dにしかなれない……と、不満を感じていました。そこで『抱き枕に究極のリアルを求める→形状や肉厚にも人間らしさが必要→人型にしよう』という企画に行き着きます。『本気で結婚するつもりで使ってほしい』という想いから、『綿嫁・綿旦那』と名付けました」
いかがだろうか? リビドーが炸裂してるではないか。

それにしても、このコスチュームたちは何!? 市販のコスプレ用衣装でしょうか?
「コスプレ用衣装はもちろんですが、サイズによっては市販の洋服でも問題なく入ります。また、細かな製品サイズをウェブサイト上に公開していますので、裁縫が得意な方はご自身で作られることも可能です。むしろ、その方がより愛着が湧くかもしれませんね」(開発担当者)

さて、そんな『綿嫁』『綿旦那』の主な用途について。
「睡眠時の添い寝はもちろんですが、食事、テレビ鑑賞、うたた寝など、在宅中の全てを共にし、プライベートライフをより豊かにしていただければ嬉しいです」(開発担当者)
もし「共に外出したい!」という人がいたら、止めません。本人が人目をはばからなければ、問題ないわけだし。ただ、「不審に思われないようご注意いただければと思います」(開発担当者)

これ、自宅にあるといいかもしれないなぁ。ぼっちうんぬん関係なく、インテリアとして“アリ”かもしれない。でも、実際はどんな人が購入しているんですかね?
「抱き枕に無限の可能性を求める男女、限りなく同居人に近い存在として抱き枕を受け入れられる人です。また実際の購入層の多くにアニメファン男女がおり、購入層の3割程度は同性のモデルをチョイスしています」(開発担当者)
要するに男性が『綿旦那』を購入していたり、女性が『綿嫁』を購入するケースも散見されるという。なるほど。もしかしたら、空き巣対策、マネキンとしての使用等の需要もあるのかもしれないなぁ。

ところで『綿嫁・綿旦那』へは、どのような反響が寄せられている?
「好きなマンガやアニメなどのキャラクターのコスチュームを着せたいとの声が多く挙がっていました。また『顔がない分、想像でカバーできる』とのご意見もいただいております」(開発担当者)
「顔がない分、想像でカバーできる」とは、これまた……。さては、手練の意見だな?

そして、今後の展開について。
「好評のうちに品切れとなり、現在鋭意製作中です。また今後のバージョンアップも検討しています」
バージョンアップ! 一体、何がどうなるというのだろう。

もう、個人的には期待感しかないです。『綿嫁・綿旦那』があれば、この世から「ぼっち」という言葉は消えてなくなるのではないだろうか?
(寺西ジャジューカ)