トイレでお尻を拭く前に、英語の勉強!

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トイレ(大の方)に行きたくなったら、必ず読み物(雑誌、本、新聞など)を持参します。じゃないと手持ち無沙汰になるし、何もしないあの数分間はもったいなさすぎる。トイレって、実は貴重なブラッシュアップのタイミングです。
でも、なかにはいらっしゃいますか? トイレへの書籍持ち込みに抵抗のある人が。
もう大丈夫です。耳寄りな情報があります。

林製紙(静岡県富士市)が発売しているトイレットペーパー、情報が満載なんです。
というのも同社、トイレットペーパーにプリントできる機械を以前より所有していました。これを用い、今まではバラ柄などを印刷していたんです。……が、より有意義な活用法にかじを切ったのが今回のシリーズ。

では現在、どんなトイレットペーパーが発売されているかご紹介しましょう。
●「森永卓郎の年収崩壊時代」
年収が崩壊し、120万円以下になる……。そんな将来に向け、森永卓郎が提案する生き残り10箇条をプリント。(「貯蓄は天引き」「ネット銀行を活用しよう」「不要品はネットオークションで売る」など)

●「認知症予防トイレットペーパー」
簡単な“頭の体操”をプリント。「100から7を順番に引いていこう」「昨日の服装は?」「トイレ体操」(便器に座った状態で両膝を伸ばして10数える、足を浮かした状態で足踏み20回等)などを印刷した。

●「English編」
初歩的な英語の問題をプリント。

●「やくみつるのフード・トイペ」
やくみつる氏の4コマ漫画をプリント。

●「ドロップ」
鈴木光司氏の短編小説『ドロップ』1〜3話をプリント。(英語編もあり)

それらの中で、最も人気があるトイレットペーパーはどれですか?
「この種のトイレットペーパーは当社に40種類あるのですが、一番人気は『富士山登ろう』です。富士宮口から登った内容で“5合目にはレストハウスがある”“高山病を防ぐためには水分補給も重要”など、富士山に関する情報や注意事項をプリントしました」(担当者)
富士山が世界遺産に登録されることを想定して製作された一品だが、登録一年経過後も売上トップをキープ中。富士山の湧き水を用いて製作された、こだわりのトイレットペーパーです。

そんな同社のトイレットペーパーシリーズ、主に企業の販促物や店舗でのプレゼント、もしくはUFOキャッチャーの景品として活用されることが多いとのこと。
「オーダーメイドも受け付けており、その場合は企業のPR情報をプリントすることが多いです。病院や薬品関係の企業でしたら病気の予防情報や豆知識、パチンコ店でしたら『○周年記念』という文字やイラスト、店舗住所等の情報が多いと思います」(担当者)
オーダーメイドの場合、最低ロットは1000個。1個あたり200円程度という料金設定になっているそうです。

「暗いイメージを持たれがちなトイレですが、『一人の空間が少しでも明るく楽しい場になれば』と始めたシリーズです。トイレのような落ち着いた空間で、こういった情報を読んでいただけると幸いです」(担当者)

読んで、拭いて、水で流して……。この流れに、一片の無駄もないのが凄い。効率的で有意義だし、トイレへ行くのが楽しみになってしまいそうです。
(寺西ジャジューカ)