YouTube動画、企業が本気出して作るとこうなる! クオリティーが高すぎる動画広告3選

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広告って聞くと「あー番組のいいところで邪魔してくるやつ?」とか「YouTubeの最初で無理やり流されるやつね」みたいなネガティブな印象を感じてしまう人も多いのでは? ところが最近、そんな悪い印象を払拭するかのような"楽しめる広告"が増えてきているのです。

さてそんな、楽しくて邪魔とは感じない、魅力的な動画広告を3つほど集めてみました! 年末年始の特番に飽きてきたそこのアナタ、どうせ広告でしょ……なんて思わずに、見てみてはいかがでしょう?

【1】人に酷似した新種の生物の骨、イギリスで発見!?

まず最初はこちらの動画広告をご紹介。まるで報道中継そのものかのようなシーンから始まります。

ーーロンドン市内の工事現場で、およそ130年前、1880年前後のものと推定される人骨が発見されました。検死分析の結果、2mを超える身長で人間の2倍ほどの大きさの手足を持つ新種の生物だと判明しましたーー

これはすごいスクープだ!! と思いきや、実はこちら『The Order: 1886』というゲームのプロモーション映像。"BCO News"という放送局も実在しません。ただ、動画内のリポーター役・ベルラプトンさんは、実際にアルジャジーラでもレポーターとして活躍されている現役のキャスターであったり、「未知の生物の骨」のデザインをしているのは日本が誇る造形作家の竹谷隆之だったりと割とリアルな作り。ついついだまされてしまいますよね?
ちなみに、竹谷さんはあの庵野秀明による特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」の巨神兵造形をやられていたり、リアルなフィギュアでおなじみの海洋堂の「リボルテックタケヤコレクション」で仏像造形をやられている方です。ちなみにこの映像続編もあるとのことなので、次作品にも期待しましょう!

【2】3秒でクッキング!? 爆速エビフライ

続いてはこちらの動画広告です。3分クッキングを彷彿させるロゴが出てきますが、よく見てください、「分」じゃなくて「秒」なんです。どうやらエビフライを3秒で作るそうですよ。一体どのように作るの?、と開始そうそう動画に惹き込まれます。

そこで出てくるのは、ものものしい装置!! 講師の方が、ゴーグルをかけ、卵・小麦粉・エビをその装置にセットしていきます。

そして講師の方がボタンをポチッと押すと……まるでミサイルかのように勢い良いド〜ン!! とエビが打ち出されるんです! 
宙に打ち出されたエビは、小麦粉の中を通り、次に注がれる卵の滝をくぐり、そしてパン粉をくぐり、最後に吹き出す炎の中をくぐり……見事完成! 

この一瞬の芸術はぜひ動画でご覧あれ。なんと驚くことに、この動画はCG技術などを一切使ってない実写なのだとか。なんて無駄なテクノロジー!!
ちなみにこちらの動画は、ドコモの新サービスの広告で、速くサクサクッとインターネットが楽しめることを訴求しているとのことです。

【3】簡単に強そうな人物に見える! 仕込み筋肉3号機

最後はこちらの広告動画です。強くなりたいという男の永遠のあこがれをかなえる夢のスーツ「仕込み筋肉3号機」を着る学生の学園生活を描いたユニークなもの。

「仕込み筋肉3号機」は、興奮するとスーツが脳波を察知して、空気が膨張し身体が膨らみ、さらに煙が立ち上がることで強そうな人物に変身できるスーツのこと。見所は、男子だったら誰も一度はやってみたいと思う、"筋肉で服を破る"という行為を簡単に出来てしまうところでしょうか。腕相撲をやっている時、かわいいあの娘のパンチラが見えそうになった時、お腹が痛くなった時、トランペットを吹いている時、普通に歩いている時など何気ない瞬間でも急にスーツが膨張してしまいます。

こちらはサントリー『CC Lemon』の広告動画。広告っぽさを感じさせないので、思わず楽しんでみてしまいますね。こちらの動画の企画をしたのは、体に仕込んだiPhoneがシャキーン!と飛び出す「仕込みiPhone」でお馴染みの映像作家の森翔太さん。ロボット開発をしているユカイ工学さんとともに「脳波探知式二酸化炭素噴出型筋肉膨張スーツ」を開発したそうです。

誰もが気軽にアップできるYouTube動画ですが、企業ならではの"お金をかけた動画"というのも、少し違った面白さがあるのではないでしょうか?
(今吉フハッ)