触れるとしゃべる名刺! しかし、名刺自体に仕掛けはありません。

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大学受験時、恩師に「英語を覚えるには、音読した方が良い」と教えてもらったことがあります。いわく、視覚からだけよりも、聴覚からの情報は人間の印象に深く残るのだそう。

いや、不意に思い出してしまいました。なぜかというと、発声して自己紹介してくれる『しゃべる名刺』が開発されたと耳にしたからです。そんな常識をくつがえす名刺、開発のきっかけは、iOSエンジニアの堤修一氏が「面白法人カヤック」佐藤ねじ氏に、個人的に製作を依頼したことでした。

では、その機能について。実はこの『しゃべる名刺』そのものは、通常のものと変わりません。しかし、この名刺をiPhoneの上に乗せ、その状態でタップすると名刺がしゃべるという不思議。しかもタップする場所によって、しゃべる内容が変わるというのです。
場所によっては「触らないでください」とおもしろい返答をしてきます。それでもしつこく触り続けると「そんなに触るものですか?」というように返答が変わることも! こんな名刺を渡されたら、しばらく忘れそうにないですね。


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この不思議な機能のタネ明かしを。
実はですね、名刺のデザインに沿ってiPhoneの画面上に“目に見えないボタン”が配置されているんです。この状態で名刺上から画面をタップすれば、“目に見えないボタン”が作動する、という案配。押した場所に応じて、事前にプログラムしておいた文言をしゃべるという仕組みです。

そしてこの『しゃべる名刺』、遂に一般開放されました! 現在、「面白法人カヤック」特設ページにて請負製作が受け付けられています。
すでに、現行バージョンの『しゃべる名刺』は製作済みなので、その詳細を見てみましょうか。


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堤氏のために製作した際はアプリを活用していましたが、一般向けにはスマホ用のウェブサイトを活用するとのこと。
「皆さんが使っている既存の名刺をそのまま活かす形にしました。しゃべる内容はテキストで決められ、スマホ用サイトなので差し替えは簡単です」(佐藤ねじ氏)
人や会社の特性に合わせ、しゃべる内容は無限に変えることができます。これは、楽しそう!

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワードのグランプリを受賞したという『しゃべる名刺』。声で自己紹介してくれるから、相手への印象度も格別のものとなりそうですね。
(寺西ジャジューカ)