こちらは「有給消化率・ワースト」を年別に示した表です。

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2014年、皆さん頑張りましたね! もう、日本人は頑張り過ぎるほど頑張ってると思います。だって、有給とかとりましたか?

そこで、このデータを見てみましょう。オンライン旅行会社エクスペディアは、25カ国、18歳以上の有職者男女を対象に「有給休暇の国際比較調査」を実施しています。

では、まず最初の質問から。「有給休暇を何日間支給されますか?/何日間消化しますか?」。

これ、ランキングの下位から発表しましょう。有給消化率ワースト1位は「韓国」(48%)、次いで2位に「日本」(50%)、3位に「マレーシア」(71%)という順番となりました。7年連続獲得していたワースト1位から、日本が遂に脱出しましたよ!

また、今回の調査では「日本の上司の約2人に1人が有休消化に対して協力的」というデータも示されています。「2020年までに有休消化率を70%にする」という政府の新成長戦略が、功を奏しているかもしれません。

続いての設問は、これ。「有休を取るとき罪悪感を感じますか?」。

結果、日本人の26%が「はい」と回答しており、最も多い結果となったようです。一方、メキシコとスペインは日本の約3倍の77%が「全く罪悪感を感じない」と回答しており、この辺りは日本人の国民性が顕著に出ていますな。っていうか、元来、罪悪感を感じる必要は全くないのだし……。

関連して、「休暇中も仕事のことが頭から離れない割合」についても調査しています。

すると「頭から離れない」回答は、やはり日本人が最多。平均5.6%を大幅に上回る13%に到達してしまっていました。ノルウェー人とかアイルランド人なんて、2%しかよぎらないっていうのに!
休みをとりづらく、休めたとしても四六時中仕事のことを考えざるを得ないこのような環境が、日本人の“幸福度”を低くしている理由の一つになっているのかもしれませんね。

では日本人に限定して聞きましょう、「どのような形で有休をとりますか?」という質問を。

結果、最も多い回答は「年間を通して短い旅行に複数回行く」(56%)でした。一方、「有休をまとめてとり、1回の長期旅行に行く」と回答した人は、わずか11%。これ、世界で最下位なんです。だってブラジルなんか、50%の人が長期休暇をとってるんですよ!?

仕事が気になってしまうためか、日本では長期で遠くへ行くより、近くて短い旅行に行く人の方が多いみたいです。

もはや、ワーカホリックが日本人の国民性? 「仕事のために生きる」人生を私は決して否定しませんが、休みのとり方が上手な人に憧れを持つのも事実。そういうタイプにこそ“デキる人”の印象を、個人的には持ちます。
(寺西ジャジューカ)