シロクマが釣りしてて、釣り糸の下にはティーバッグが

写真拡大 (全4枚)

すっかり寒くなったこの時期、朝起きたらまず紅茶を淹れるのが日課です。慌ただしい師走の一日の始まりですが、この瞬間は癒やされるなぁ。

ここで、もっと癒してくれるアイテムをご紹介しましょうか? 「NECKTIE design office」が10月より発売している『ティーバッグホルダー・シロクマ』(税別3,000円)を、見てください。ほら、ティーカップの上にシロクマが!

これ、カップの上にかぶせる磁器製のふたなんです。でも、その上にシロクマがいて、しかも釣りしてる光景が、よりほっこりさせるというか。

でも、ただ癒やしなだけじゃない。そこには、一貫した世界観が息づいていました。まずは、このプロダクトを商品化したきっかけについて。
「使い終わったティーバッグの紐を引っ張り上げる時、『この感覚は面白いな』と感じました。そして『これは、何かに置き換えられる』とも。結果、視覚化として行き着いたのが“釣り”だったんです」(同社デザイナー・千星さん)
要するに水分を含んだ“ティーバッグの重み”と、釣りで“引きが来てる”感覚が重なったというわけ。重ければ重いほど、釣った魚は大物だし。

ここで重要になってくるのが、実用性です。ふたをしてるんだから、蒸気を逃しちゃいけない。できるだけ蒸らしたいです。
「そのためには、糸を通す穴が小さい方がいいわけですよね。ならば、ワカサギ釣りだろう。ワカサギを釣るのはシロクマだろう。……ということで、このデザインになりました」(千星さん)
「他の動物では作らないんですか?」と質問されることもあるのだが、それだとストーリーとして矛盾が出てくる。実用性とコンセプトに目配せすると、このデザインでしか有り得ないんです。

そんなこの『ティーバッグホルダー・シロクマ』、欲しくなっちゃいませんか? 個人的には、今すぐにでも買いたい! でも、今、完売中なんです。実はこのアイテム、完全なるメイド・イン・ジャパンだそう。磁器の製作は、日本有数の焼き物産地・長崎県渡佐見にて行われています。ほとんどの工程が職人の手作業によるもので、ひとつひとつ丁寧に製作されています。だから、大量生産できない。というか、するつもりもない。
「出来上がった数量分だけ販売を再開し、順次お届けしているという状況です」(千星さん)

しかも、なんとイギリス、フランス、アメリカ、チェコ、ブルガリア、アジアといった海外国からも注目を浴びており、世界が出来上がりを待っている状態です。メイド・イン・ジャパンにこだわったからこそ、この状況なのでしょう。
「再入荷しましたらFacebookで告知しているので、チェックしていただければと思います」(千星さん)

はぁ〜、ますます欲しくなってきた! じゃあ、めでたく購入できたとしましょう。でもこれ、ウチのマグカップで使えるのかしら?
「製作の際、市販のマグカップやティーカップで主要なものはほとんど購入し、カップ経を徹底的に調査しました」(千星さん)
結果、カップ経80〜100ミリに対応できれば問題は無いと判明! そうですか、我が家のカップでも大丈夫でしたか。

じゃあ。あとはシロクマくんが出来上がるのを待つだけですな。釣りしてる時の心境よろしく、気長に待ってようと思いますよ!
(寺西ジャジューカ)