ゆとり世代が選んでみた、2014年のイチオシ車
世代が変われば考え方だって違ってくる。もしかしたらクルマの好みも変わるかもしれません。というわけで、2014年を彩ったクルマから“平成生まれ”の“クルマ好き”であるワタクシのイチオシの5台をご紹介します。
「マツダ・デミオ」
マツダを象徴する“魂動デザイン”と“SKYACTIV”の集大成としてデビューし、強豪たちを抑えて今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。まさに今が旬な一台であります。
その魅力は、やはり質感の高さ。力強さと凛々しさを兼ね備える佇まいはどこから見ても美しく、インテリアにはレザーやステッチを奢り高級感を演出。見て触れた瞬間にイイモノ感が伝わってきます。
パワートレーンはガソリンエンジンと、パワフルで低燃費なディーゼルエンジンの2種類。それぞれにATとMTがあり、FFと4WDも設定。多様なニーズに応える懐の深さもポイントです。しかも、これだけ揃って価格は135万円〜と、若者でも手が届きやすいのは嬉しい限りです。
軽自動車とSUVのクロスオーバーという個性的なキャラクターで登場し、維持費の安さはもちろん、愛嬌のあるルックスと悪路走破性で瞬く間に注目を集めた話題作。
大人4名がゆったりくつろげるほど広い室内空間と、多彩なシートアレンジと豊富な収納スペースをもつほか、走行中に蓄えた電力を電装品に使用することでガソリンの消費を抑えるエネチャージも搭載し29.2km/Lの低燃費を実現するなど、イマドキの軽自動車がもつ実用性の高さは健在。
さらに、急な坂を下る際に役立つ「ヒルディセントコントロール」と、滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」を軽自動車で初採用し、多少の悪路ならものともしない頼もしさが魅力的です。
「ダイハツ・コペン」
いまや新車販売の約4割が軽自動車。売れ筋は広い室内空間をもつモデルですが、2人乗りのオープンカーと真逆のコンセプトを掲げるのが新型「コペン」です。
その特徴は、骨格だけで高い剛性を確保する「D-Frame」をはじめ、サスペンションやエンジンに独自のチューニングを施すことで実現した走行性能の高さ。音の調律にこだわった専用マフラーと5速MTに加えて、オープンカーならではの爽快感でとことんドライブを盛り上げてくれます。
また、スマホのカバーのようにボディ外板の着せ替えができる「DRESS-FORMATION」で個性を演出できるのも面白いです。
「トヨタ・ハリアー」
右肩上がりの成長を続けるSUV。なかでも根強い人気を誇るのが「ハリアー」です。
国内専用モデルとしてデビューした新型は、ボディサイズを小さくすることで取り回し性を向上させつつ、室内空間の拡大も達成。吸遮音材の配置を見直して静粛性を高めたほか、ドアトリムやダッシュボードにはレザーをあしらうことで、質感も大幅にアップしています。
パワートレーンはガソリンエンジンのほか、スムーズな加速と低燃費を両立するハイブリッドも用意。力強さと知的な雰囲気が漂うルックスに違わぬ走りを披露してくれます。
ちなみに、女子ウケも上々とか。
「フォード・フィエスタ」
「国産車も良いけど、やっぱり輸入車も捨てがたい。」
そんな方に是非ともオススメしたいのが「フィエスタ」です。日本で目にする機会は少ないですが、実は世界で最も売れたBセグメントカーであります。
搭載するエンジン「1.0L EcoBoost」は2年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの実力派。コンパクトながら、わずか1400rpmから最大トルクを発揮。スムーズに変速をこなす6速DCTと相まって、躍動感あふれる走りを堪能できます。
価格は235万5428円と競合車より割高に感じますが、エアロパーツや追突回避・衝撃軽減に役立つ「アクティブ・シティ・セーフティ」が標準装備されるので、実はお買い得な1台ともいえます。
(今 総一郎)
ゆとり世代が選んでみた、2014年のイチオシ車(http://clicccar.com/2014/11/30/279856/)