中国メディアの騰訊科技は9日、米メディア「CNET」のコラムニストであるRichard Nieva氏がこのほど、米サンフランシスコ近郊でスマートフォンの窃盗や強盗事件が相次いでおり、盗まれたスマホは香港などに運ばれていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの騰訊科技は9日、米メディア「CNET」のコラムニストであるRichard Nieva氏がこのほど、米サンフランシスコ近郊でスマートフォン窃盗や強盗事件が相次いでおり、盗まれたスマートフォンは香港などに運ばれていると伝えた。

 記事は、サンフランシスコでは青少年犯罪のうち、スマートフォン窃盗がもっとも件数の多い犯罪だとし、サンフランシスコの検察官の話として「2013年6月までのデータにおいて、青少年犯罪の3分の2がスマートフォン窃盗などスマートフォンに絡む犯罪だった」と指摘。

 さらに、米国ではスマートフォンユーザーの10分の1が「窃盗の被害にあったことがある」と紹介し、2013年に盗まれたスマートフォンは300万台に達すると紹介した。

 続けて記事は、米国でスマートフォン窃盗容疑で逮捕された少年の話として、「窃盗したスマートフォンの闇取引では、セキュリティ機能が劣る物がより高値で取引されている」とし、複雑なセキュリティ機能が搭載されている最新のスマホはあまり歓迎されないと紹介。

 だが、「iPhone」は闇取引市場でも人気の商品だとし、キャリアが「AT&T」もしくは「T-Mobile」のSIMフリー版「iPhone 5S」は、闇取引市場で300-400米ドル(約3万4310-4万5750円)で売られていると紹介。また、サムスンのGalaxy S5は100-200米ドル(約1万1590円-2万3180円)ほどで販売されていると伝えた。

 また、サンフランシスコで盗まれたスマートフォンの最終目的地が何処なのか、全容はまだはっきりしていないとする一方、一部は現地のフリーマーケットなどで販売されていると紹介。さらに一部はペルーの首都であるリマや香港に運ばれていると伝え、香港が窃盗スマートフォンの集積地の1つになっているとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)