渡辺謙、東出昌大と『おやじの背中』で初共演「彼はかわいがられるタイプ」
俳優の渡辺謙と東出昌大が、7月13日スタートのTBS日曜劇場『おやじの背中』(毎週日曜21:00〜21:54)の一編である山田太一脚本「よろしくな。息子」(放送日未定)で初共演することがこのほど、明らかになった。
『おやじの背中』は、倉本聰・三谷幸喜ら毎回異なる10人の脚本家がオリジナルストーリーを手がけ、それぞれ10組の俳優が父子を演じる1話完結の連続ドラマ。渡辺は、見合いの末に断られた女性(余貴美子)のことがあきらめきれず、せめて彼女の息子をひと目みたいと、彼のアルバイト先のコンビニにやってきた男を演じ、東出は、見合い相手の息子を演じる。
物語は、男がコンビニで息子の様子をうかがっている時に強盗が現れ、思わぬ方向へ進んでいく。そして、靴作りに一生をささげた男と、仕事のことしか頭にない女、社会の入り口で悩む息子が、懸命に生きる姿を描き出す。渡辺と東出の共演シーンは、事件が起こるコンビニでスタート。柴田理恵扮する気弱な強盗が登場し、2人との掛け合いが始まる。また後日、渡辺と東出は、台本で15ページにおよぶ2人だけの会話シーンでも熱い共演を披露した。
東出は「台本を受け取り、数回読んだ時、とても難しく心配でしたが、撮影をしている今は、この作品に出させていただけることへの感謝の気持ちと、意気込みに満ちあふれています」と心境を語り、渡辺との共演について「尊敬する大先輩の胸に飛び込み、食らいつく勢いで、お芝居に臨んでいます」と話している。
対する渡辺は「こんなでかいやつに胸を借りられてもねぇ(笑)」を笑いを誘い、「彼は得な性格で、先輩にかわいがられるタイプだと思う。叱咤(しった)激励されながら成長していってほしい」と東出にエール。そして、作品について「山田太一先生の密度の濃い短編で、セリフの多さに泣きながらも楽しんでいます。この作品とどう向かい合うか、セリフと格闘しているようなところがあったので、自分の中で歯車がかみ合うのに時間がかかりました」と語った。
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