成功したい人が今すぐ気づくべき2つの視点

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 「成功したい」という夢を思い描いている人は多いもの。
 でも、実際に成功するために何をすればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
 そんな人に「成功」への道しるべとなる考え方を提供しているのが『成功のための未来予報』(神田昌典/著、きずな出版/刊)です。
 著者は“天才マーケター”として活躍している神田昌典氏。本書は著者が栃木県立宇都宮白楊高等学校の全校生徒900人の前で講演した内容をまとめたものです。ここでは本書から抜粋して、成功するために今すぐ気づくべき2つの視点を紹介します。

■お金がなくても夢は実現できる
 「もし宝くじで7億当たったらどうする?」
 「えーと、マンションを買うかな……」
 「私はネイルサロンを開きたいな……」
 こんな会話を実際に耳にすることも多いのではないでしょうか?
 著者は、「本当にやりたいことがマンション経営やサロンを開くことならば、宝くじが当たるまで待たなくても、いくらでも方法はある」と断言しています。
 かつてビジネスを始めることはお金がかかることでした。でも今は、クラウドファウンティングでお金と応援者を集めることができる時代。以前よりもずっと起業するハードルは低いはずです。また、著者いわく「お店を持つのではなく、出張からはじめればいい」。
 「どうやったらすぐにそれをできるか」を考え、工夫することが、成功のカギと言えそうです。

■未来は「数字」で予測できる
 マーケターとして様々な予想を的中させてきた著者。著者によると、「国の人口がどう動くかを調べることで、どのような未来になっていくのかはだいたい予測できる」とのこと。
 たとえば、「どの国でも年齢別消費は50歳程度でピークを迎える」という事実をもとに、さまざまな国の人口情勢を見ていけば
・これから50歳に向けての人口が多くなっていく国、たとえば中国などは、2030年くらいまでは経済成長を続けていく
・日本では、いま40代に近づいている団塊ジュニアが消費を下支えしているため、あと10年くらいは東京オリンピック開催もあり経済的に安定するが、2020年代からは大きく下降してしまう
 といったことが容易に予測できるのです。
 未来を予測し、ビジョンを描くことが、「成功」の第一歩。まずは自分なりに「数字」を見て未来を予測することから始めてみるといいかもしれません。

 著者が本の最後で主張しているのは、「鎖につながれた象」になってはいけないということ。「鎖につながれた象」とは、アルゼンチンの精神科医ホルヘ・ブカイの寓話で、小さな杭につながれている象が、逃げ出そうと思えば逃げ出せる状態にもかかわらず、小象のときの記憶から逃げ出せないでいるという内容のもの。
 この寓話が示すように、「成功」するためのハードルは、実際に行動してみると思っていたよりもずっと低いのかもしれません。
 「成功」への夢を描いている人はまず行動することを心がけてみてください。
(新刊JP編集部)