「自分は読むスピードが遅いから、なかなか本を読めない」と悩んでいる人は少なからずいるはずだ。
 小説などはじっくりと味わってこそだが、ビジネス書になるとそうはいかない。勉強すべきことはたくさんあるし、時代の変化にともなって新しい知識やスキルが次々と必要になる。
 ビジネス書の知識をスピーディーに頭に入れられることは武器になる。ここでは、そうした武器を手に入れるための方法を紹介しよう。

■速読術を身につける
 速読術で提唱されていることの一つに、一字一句読むのではなく、そのページの重要なセンテンスやキーワードを見つけて、その部分を抑えておくというやり方がある。これはビジネス書であればかなり有効だ。
 しかし、速読に慣れるまでの時間は個人差があり、速読術を指南する書籍を読み切るまでが大変だと思う人も多いだろう。

■書評ブログや読書コミュニティ、レビューサイト、ニュースサイトを参考にする
 「ブクログ」や「アマゾンレビュー」、そして「書評ブログ」など、実はインターネット上にはすでに本を読んだ人の意見や感想を目にできるところが多い。こうしたサイトを読んで「この本はどんな内容なのか」ということを知ることで、エッセンスを把握でき、「読んだ気」になることができるのだ。
 ただ、新刊JP編集部的には「読んだ気になった」だけで終わるのではなく、ちゃんとページを開いて読み、自分自身の頭で著者の言葉を解釈してほしいのだが…。

■ビジネス書のダイジェスト版を音声で聞く
 「ページを開く時間もない!」という人には、「オーディオブック」という書籍をそのまま音声化したコンテンツがある。ただし、1作品で5時間を超える作品も多く、中には、10時間超えのものも…。
 最近では、ビジネス書を3000文字に要約し音声化して配信する「リーダーズ・セレクション」というサービスが、オーディオブック配信サービス「FeBe」で開始されており、15分でビジネス書1冊のエッセンスを吸収できるようになっている。

 本は情報の宝庫だ。さらに、その情報はページの中に無造作に散らばっているのではなく、ちゃんと体系化してまとめられている。だからこそ、本を通して効率よく情報を手に入れることができる。
 今回は「読むスピードが遅い」人向けに3つの対処法を紹介したが、読書も「慣れ」が重要なので、最終的にはちゃんと本を手にとって読まなければ、読むスピードはそうそう上がらないだろう。
 読書に慣れる、それまでの補助的な役割としてこの3つの中のどれかを実践してみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)