あのブロガーはどうして“炎上”を恐れないのか?
ブログやTwitterなどで、芸能人や政治家の軽率な発言をして、インターネット上で炎上する。さらには、一般人がFacebookやTwitterなどに自らの愚行を晒した画像を投稿して炎上する。
炎上したのがきっかけで、有名人なら名前が売れる場合もあるが、その人が今まで築いてきた地位を失ったり、お店が閉店しまうという事態も起こっている。一般的に「炎上」はネット上で膨大な人々からの誹謗中傷の的であり、怖いものであるはずだ。
しかし、「みんなもっと炎上しようぜ!」と言い、炎上することを提唱している“プロブロガー”がいる。
そのプロブロガーが『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか』(光文社/刊)の著者であるイケダハヤト氏だ。本書では、容姿や能力に自信が持てず、人一倍シャイで臆病だったイケダ氏が、「炎上」や「他人との軋轢」を覚悟を持って恐れなくなった過程を記している。そして、多くの「炎上」を乗り越えてきた経験から「他人の目を気にすることなく、自分自身を持ってふるまう」「集団の中で、言いたいことを言う」方法を紹介する。
炎上はなるべくしたくないもの。しかし、幾度も炎上を経験しているイケダ氏は、心の構え方次第では微細な悪意の集合体を自分の「エネルギー」に変えることができると語る。
実際、炎上すると、公衆の面前にはりつけにされたような感覚になるとも言う。こういった苦しい経験を何度もする中で、イケダ氏は次第に「炎上って、解釈を変えれば、自分のエネルギーに変えることができるんじゃないか?」と考えるようになる。意外にも炎上するといいことがあるとわかったのだ。
「本音を語って炎上すること」は、本当に悪いことなのか――イケダ氏はそうではないということに気づいたのだ。
本当のことを言って、周囲の人が離れていったり、「生意気な奴だ」と攻撃される。これは決して悪いことではない。職場やネット上でそういう存在であると思われるのは、「他人とは違う、オリジナルな存在」であるということ。本音を発信して、その結果、周囲の人々と摩擦が起きる。その瞬間に「人と同じことしかできない人」から脱皮することに成功していると考えるのである。つまり、他人との摩擦が一皮剥けるチャンスともなるのだ。他人との摩擦を恐れずに本音を吐くことができる人間だとしたら、それは大多数の人とは違う「貴重な存在」であり、抜きん出る力を持っていることを自覚していいのだと、イケダ氏は主張する。
人との軋轢を生むかもしれないから、間違ったことを言えない。嫌なものも嫌だと言えない。その場の和を大事にする日本人の良い所でもあり、欠点とも言える。
このイケダ氏の炎上に対する考え方にも賛否両論あがるだろう。しかし、何を言われても、イケダ氏は自分の本音で語ることをやめないはずだ。
(新刊JP編集部)
炎上したのがきっかけで、有名人なら名前が売れる場合もあるが、その人が今まで築いてきた地位を失ったり、お店が閉店しまうという事態も起こっている。一般的に「炎上」はネット上で膨大な人々からの誹謗中傷の的であり、怖いものであるはずだ。
しかし、「みんなもっと炎上しようぜ!」と言い、炎上することを提唱している“プロブロガー”がいる。
炎上はなるべくしたくないもの。しかし、幾度も炎上を経験しているイケダ氏は、心の構え方次第では微細な悪意の集合体を自分の「エネルギー」に変えることができると語る。
実際、炎上すると、公衆の面前にはりつけにされたような感覚になるとも言う。こういった苦しい経験を何度もする中で、イケダ氏は次第に「炎上って、解釈を変えれば、自分のエネルギーに変えることができるんじゃないか?」と考えるようになる。意外にも炎上するといいことがあるとわかったのだ。
「本音を語って炎上すること」は、本当に悪いことなのか――イケダ氏はそうではないということに気づいたのだ。
本当のことを言って、周囲の人が離れていったり、「生意気な奴だ」と攻撃される。これは決して悪いことではない。職場やネット上でそういう存在であると思われるのは、「他人とは違う、オリジナルな存在」であるということ。本音を発信して、その結果、周囲の人々と摩擦が起きる。その瞬間に「人と同じことしかできない人」から脱皮することに成功していると考えるのである。つまり、他人との摩擦が一皮剥けるチャンスともなるのだ。他人との摩擦を恐れずに本音を吐くことができる人間だとしたら、それは大多数の人とは違う「貴重な存在」であり、抜きん出る力を持っていることを自覚していいのだと、イケダ氏は主張する。
人との軋轢を生むかもしれないから、間違ったことを言えない。嫌なものも嫌だと言えない。その場の和を大事にする日本人の良い所でもあり、欠点とも言える。
このイケダ氏の炎上に対する考え方にも賛否両論あがるだろう。しかし、何を言われても、イケダ氏は自分の本音で語ることをやめないはずだ。
(新刊JP編集部)