お金持ちになる習慣は「○○の匂いを嗅ぐ」

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 幸せだと感じられるかどうかは、結局のところ気の持ちようだと言われます。同様に、自分を幸運だと思うか、不運だと思うかもその人の気持ち一つです。
 『百発百中』(斎藤一人、柴村恵美子/著、サンマーク出版/刊)は、何かを思い続けているとやがて現実になるという「引き寄せの法則」から、幸運を引き寄せる考え方と、不運を招いてしまう考え方を教えてくれます。
 今回は、著者の一人である柴村恵美子さんを直撃、本当の「引き寄せの法則」とは何かを語っていただきました。

―今回刊行された『百発百中』についてお話をうかがえればと思います。この本は「引き寄せの法則」について書かれていますが、「引き寄せの法則」とは一体どのようなものなのでしょうか。

柴村:世間一般でいう「引き寄せ」と、私が一人さん(本書の共著者で「銀座まるかん」創業者の斎藤一人氏)に教わってきた「引き寄せ」はちょっと違うかもしれません。
一般的な「引き寄せの法則」は、その人が考えていることが形になって現実として表れますよ、あるいは、願いを言葉に出しただけで形になりますよ、というものだと思うんですけど、だからといって「お金がほしいです」「億万長者になりたいです」っていう願いを言ったり考えたりするのは、ちょっと違うんじゃないかなと思っています。
あれが欲しい、これが欲しいっていう願い自体、現時点でそれがないと認めてしまっているのと同じじゃないですか。「ないないない」と言ってるのと同じなんですよ、だから「ないないない」が現実になって返ってくる。

―なるほど、そういう考えは新鮮です。

柴村:もう一つは、引き寄せたいものが本当に自分が求めているものなのかということです。お金が欲しいと願っている人はたくさんいると思いますけど、本当に欲しいのはお金なんですか?そこに隠れている本当の気持ちに目を向けずに、単純にお金が欲しいと言っていませんか?ということですね。
これに対して私が教わってきた「引き寄せ」っていうのは、たとえば欲しいものを言ったとしたら、お金そのものが引き寄せられるわけではなくて、お金に換える道具がくる。その道具を使って欲しいものを形にしなさい、そしてその過程を楽しみなさいというものです。そこが一般的な「引き寄せ」とは違っているのかなと思っています。

―斎藤一人さんによる第一章で、引き寄せの法則によってお金を引き寄せる方法として「お札の匂いを嗅ぐ」というものがありましたが、これも独特ですね。

柴村:私はお金の匂いを意識して嗅いだことはなかったんですけど、たくさんの人の手に渡るから何だか汚いイメージがあるじゃないですか。でもね、実際に嗅いでみるといい香りがするんですよ。よほど変な匂いがついていない限り、お金からは海の匂いがするんです。

―私もやってみたんですけど、確かにいい匂いがするんですよね。

柴村:そうなんですよ。本当はみんなお金が大好きなのに、どこかで汚いイメージを持っています。でもお金は汚くないですし、人の役に立つ行動をした時にやってくるものであって、誰かの役に立つためのものです。
誰かの役に立つために働いて稼いだお金は、数えているとさらに働く意欲が湧いてきます。疲れていたとしても、お金を数えているうちにもっと稼ぎたい、明日も稼ぎたいと思って元気になれるんです。

―本の中にも病院にお金を持っていったら、数えているうちに元気になってしまった、ということが書かれていました。

柴村:すごいですよね。お金を数えていると「これで何を食べようか」「何を買おうか」「どこへ行こうか」と想像が膨らむんですよね。すごいワクワク感です。
ただ、私も一人さんも、我欲によってお金を稼ぎたいというのではなかったんです。「大我」っていうんですけど、「人の役に立ちたい」「人を喜ばせたい」という気持ちが先にあって、そのための行動の結果としてお金が入ってきた。だからこそお金が入ったらうれしかったですし、もっと人の役に立てる方法はないかという発想にも繋がりました。何せ元気になることだけは確かでしたね。
(後編につづく)