夢や目標は絶対に必要なのか?
新しい年になったことだし、今年は目標を決めてがんばる年にしよう。
そう意気込んでいる人は多いはず。
しかし、この意気込みはなかなか長続きしません。どうしたら目標を達成するまでがんばることができる人になれるのでしょうか。
『5分の使い方で人生は変わる』(小山竜央/著、角川フォレスタ/刊)は、忙しい毎日の中の5分という短い時間を使って自分を変える方法を教えてくれる、今までになかったビジネス書です。
今回は著者の小山さんにインタビュー。この本を書いた動機や、自分を変える秘訣を教えていただきました。その後編をお届けします。
―自己啓発書や成功法則の本を読むような人は、元々向上心のある人が多いはずですが、それでも自分の目標を達成できる人と達成できない人に分かれてしまいます。両者の違いはどんなところにあるのでしょうか。
小山:一つはその目標を数字に落とし込んでいるかどうか。
もう一つは、結局目標って一言でいうと忘れてしまうんですよ。これが答えですね。
たとえば、今月は1000万円売り上げるぞ、という目標があったとして、その目標を片時も忘れずいられる人なら、きっと達成できますよ。なぜかというと、1000万というのが常に頭にあるというのは、どうすれば達成できるのかを常に考え続けているということですから。でも、だいたいの人って1日のうち目標についてどれだけ考える時間を取っているかといったら、ほとんど取っていないんです。そして社長や上司に言われて思い出す。目標を忘れている時間の方が長いのでは達成できなくて当然です。
そういう意味で言えば、目標をいかに達成するかというのは、いかに目標を忘れる時間を少なくするか、忘れないためにどんな工夫をするかというのがポイントになってきます。
―後戻りするような質問なのですが、自己啓発書の多くで言われているのが、生活の中で常に夢や目標を持ち続けることの大切さです。そもそも夢や目標とは絶対になくてはならないのか、ということについてご意見をうかがえればと思います。
小山:これは難しい質問ですね。個人的には、目標はあった方が生活にメリハリができるくらいの感覚ですね。
そもそも「目標」という言葉が難しすぎるのかもしれません。目標って要は「〜をしたい」ということなので、「目標は○○」という言い方じゃなくて「明日は〜をしたい」「一年後は〜しよう」という言葉に置き換えた方が楽しいし充実すると思いますね。
―小山さんの場合は目標ができた時、それをどのようにクリアしていきますか?
小山:まずできるかできないかというのは考えますけど、それでできるとなったら、計画を立てて、それを何回も作り直していきます。
―計画は綿密に作るタイプですか?
小山:これは計画を作る時のコツなのですが、綿密にやろうとすると、まずまちがいなく失敗します。
計画って、実際やってみると絶対その通りにはいかないんですよ。それはもう考えに入れておかないといけないんですけど、綿密に計画を作ろうとする人ほど計画通りに進まなくてやる気を失いやすいんです。
だから、私は計画を綿密には作らず、ある程度作ったらあとはもう実行に移しながら都度修正していくようにしています。もちろん計画通りにいきませんから何回も作り直すのですが、だんだんと修正が面倒になってくるんですよ。そうすると、より効率的で確度の高い修正をしようとするようになる。これも計画を立てるコツです。
―本書をどんな人に読んでほしいとお考えですか?
小山:20代、30代のサラリーマンの方ですね。特に自由がない、時間がない、やりたいことがないという人。それだけでなく今の日常を変えたい人に読んでいただきたいと思っています。
また、過去に自己啓発の本を読んだけどうまくいかないという人。こういう人は、まず自己啓発自体が重たいものなので、小説を読んだことがない人がライトノベルから入るように、この本を入り口にしてほしいですね。
―最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いできればと思います。
小山:今はいろんな人が自分に負荷をかけ続ける社会になっていると思います。
がんばらなきゃいけない、気合をいれなきゃいけない、と社長に言われ、上司に言われ。本屋さんに行ったらそこでも「がんばれ」「やればできる」と書かれた本が置いてあるからもう大変です。
でも、本当はがんばる必要なんてないんです。そんなにがんばらなくても、難しいことをしなくても、やろうとしていることに対して入り口の部分、習慣化させるための最初の部分だけ正しいやり方をすれば人生はスムーズにいきます。その部分を、この本を通して読み取っていただければうれしいですね。
(新刊JP編集部)
そう意気込んでいる人は多いはず。
しかし、この意気込みはなかなか長続きしません。どうしたら目標を達成するまでがんばることができる人になれるのでしょうか。
『5分の使い方で人生は変わる』(小山竜央/著、角川フォレスタ/刊)は、忙しい毎日の中の5分という短い時間を使って自分を変える方法を教えてくれる、今までになかったビジネス書です。
今回は著者の小山さんにインタビュー。この本を書いた動機や、自分を変える秘訣を教えていただきました。その後編をお届けします。
小山:一つはその目標を数字に落とし込んでいるかどうか。
もう一つは、結局目標って一言でいうと忘れてしまうんですよ。これが答えですね。
たとえば、今月は1000万円売り上げるぞ、という目標があったとして、その目標を片時も忘れずいられる人なら、きっと達成できますよ。なぜかというと、1000万というのが常に頭にあるというのは、どうすれば達成できるのかを常に考え続けているということですから。でも、だいたいの人って1日のうち目標についてどれだけ考える時間を取っているかといったら、ほとんど取っていないんです。そして社長や上司に言われて思い出す。目標を忘れている時間の方が長いのでは達成できなくて当然です。
そういう意味で言えば、目標をいかに達成するかというのは、いかに目標を忘れる時間を少なくするか、忘れないためにどんな工夫をするかというのがポイントになってきます。
―後戻りするような質問なのですが、自己啓発書の多くで言われているのが、生活の中で常に夢や目標を持ち続けることの大切さです。そもそも夢や目標とは絶対になくてはならないのか、ということについてご意見をうかがえればと思います。
小山:これは難しい質問ですね。個人的には、目標はあった方が生活にメリハリができるくらいの感覚ですね。
そもそも「目標」という言葉が難しすぎるのかもしれません。目標って要は「〜をしたい」ということなので、「目標は○○」という言い方じゃなくて「明日は〜をしたい」「一年後は〜しよう」という言葉に置き換えた方が楽しいし充実すると思いますね。
―小山さんの場合は目標ができた時、それをどのようにクリアしていきますか?
小山:まずできるかできないかというのは考えますけど、それでできるとなったら、計画を立てて、それを何回も作り直していきます。
―計画は綿密に作るタイプですか?
小山:これは計画を作る時のコツなのですが、綿密にやろうとすると、まずまちがいなく失敗します。
計画って、実際やってみると絶対その通りにはいかないんですよ。それはもう考えに入れておかないといけないんですけど、綿密に計画を作ろうとする人ほど計画通りに進まなくてやる気を失いやすいんです。
だから、私は計画を綿密には作らず、ある程度作ったらあとはもう実行に移しながら都度修正していくようにしています。もちろん計画通りにいきませんから何回も作り直すのですが、だんだんと修正が面倒になってくるんですよ。そうすると、より効率的で確度の高い修正をしようとするようになる。これも計画を立てるコツです。
―本書をどんな人に読んでほしいとお考えですか?
小山:20代、30代のサラリーマンの方ですね。特に自由がない、時間がない、やりたいことがないという人。それだけでなく今の日常を変えたい人に読んでいただきたいと思っています。
また、過去に自己啓発の本を読んだけどうまくいかないという人。こういう人は、まず自己啓発自体が重たいものなので、小説を読んだことがない人がライトノベルから入るように、この本を入り口にしてほしいですね。
―最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いできればと思います。
小山:今はいろんな人が自分に負荷をかけ続ける社会になっていると思います。
がんばらなきゃいけない、気合をいれなきゃいけない、と社長に言われ、上司に言われ。本屋さんに行ったらそこでも「がんばれ」「やればできる」と書かれた本が置いてあるからもう大変です。
でも、本当はがんばる必要なんてないんです。そんなにがんばらなくても、難しいことをしなくても、やろうとしていることに対して入り口の部分、習慣化させるための最初の部分だけ正しいやり方をすれば人生はスムーズにいきます。その部分を、この本を通して読み取っていただければうれしいですね。
(新刊JP編集部)