世界で活躍できるビジネスマンの共通点とは?
世界で活躍している人も多いインド人。そんな彼らが大事にしているものがあるという。それが「ジュガール」である。
日本でコンサルタントして活躍するインド人のサチン・チョードリー氏は、著書『インド人大富豪 成功の錬金術』(サンマーク出版/刊)の中で、インド人大富豪たちの共通点は、その「ジュガール」にあると述べている。
今回はチョードリー氏にインタビューを行い、インドの経済成長を支える一つである「ジュガール」についてお話を聞いた。今回は、その後編だ。
(新刊JP編集部)
■世界で活躍できるビジネスマンは「ジュガール」を実践している?
―チョードリーさんがビジネスの舞台として日本を選んだのはどうしてですか?
「日本が好きだからですね。子どもの頃に日本に住んでいたことがありますし、日本の食べ物や文化も好きです。また、日本にはあまりインド人がいなくて、私の強みである日本語や、ビジネス経営が出来るということが生かせるということもありました。日本はインドと同じアジア圏の国ですから、通じる部分があります。そして、日本の勤勉さや細かさと、インドの『ジュガール』の発想を組み合わせれば、日本で多くの人をより幸せにすることができると思いました」
―本書では、日本にも戦後復興の頃には「ジュガール」的な発想があったと書かれています。
「そうなんです。戦後の日本はインフラが整っていない中で、頑張ろう、世界一を目指そうという発想がありましたし、何も無いところから新しく作っていた、まさにそれが『ジュガール』なんです」
―チョードリーさんが思う日本人の良さ、そして日本人の欠点を教えていただけますか?
「まず、日本人の良さから言いますと、きめ細やかさやホスピタリティの高さは目を見張るものがありますね。サービスの質は素晴らしいものがあります。
一方の欠点ですが、控え目であったり遠慮がちな文化が時に足かせになってしまうことがあるということです。ビジネスで気遣いをしすぎると、損をしてしまうことがある。そこで仕事が上手くいかないということもあるのではないかと思いますね。
また、若い社員がハードワークばかりしているのも良くないです。世界的にスマートワークにシフトしているなかで、すごく近視眼的になっています。もっと自信を持って、グローバルな視野で考えればいいのに、と思うことがあります」
―本書には世界で活躍する印僑たちの教えが詰まっていますが、世界中で活躍ができるビジネスマンたちに共通する点を教えていただけますか?
「シンプルに、スピーディーに動くということですね。孫さんもユニクロの柳井正さんも、スティーブ・ジョブズも、インドの財閥も同じです。とにかくスピーディーに、賢く動きます。スピーディーとスマートを活用していますね。
例えば、インドでもワインを作るためのブドウがなかった地域で、ワインを作る用のブドウを栽培できるよう研究して、インドでワインを作ってしまった。それがスラワインとして、今や世界的に輸出されています。これも『ジュガール』です」
―それはまさに発想の転換ですよね。
「いろんなソリューションは、発想の転換から生まれます。今の世界規模でビジネスを展開している経営者たちは、『ジュガール』を使っているんですよ。賢く、誰よりもスピーディーに、そして誰よりも情熱を持ってやるんです。
では、一般の人たちが、そういった情熱を持っていないかというと、そうではありません。情熱は癖です。そして『ジュガール』というのは、少しずつやることによって根付いていきます。最初はなかなか難しいかもしれませんが、意識することが大事です」
―今後、チョードリーさんがしたいことや目標はありますか?
「日本全国にジュガールの発想を伝えていきたいですね。日本人の良さにジュガールを組み合わせて、日本で成功者を育てたり、豊かにしていきたいと思っています。また、自分自身も会社を経営していて、地方を活性化して雇用を増やし、若い人たちが親孝行できるような環境をつくりたいです。そして、企業や会社をたくさんつくって、若者から年配者まで、幅広い世代の人がお金に心配しなくていい社会にしていけたらいいですね。
個人的にはまず、東京オリンピックが開催されるまでの7年間が大事だと思っています。バブルに入ったわけですからね。この7年間に、『ジュガール』を広めていきたいです」
―では、インタビュー読者の皆さまに、本書の読みどころやメッセージをお願いします。
「本書を読んでいただくことで、自分が今までできなかったことや、そびえたっていた壁がクリアできるようになると思います。本書を一回、二回と読むだけで、あなたの人生が変わるということを伝えたいですね」
(了)
日本でコンサルタントして活躍するインド人のサチン・チョードリー氏は、著書『インド人大富豪 成功の錬金術』(サンマーク出版/刊)の中で、インド人大富豪たちの共通点は、その「ジュガール」にあると述べている。
今回はチョードリー氏にインタビューを行い、インドの経済成長を支える一つである「ジュガール」についてお話を聞いた。今回は、その後編だ。
(新刊JP編集部)
―チョードリーさんがビジネスの舞台として日本を選んだのはどうしてですか?
「日本が好きだからですね。子どもの頃に日本に住んでいたことがありますし、日本の食べ物や文化も好きです。また、日本にはあまりインド人がいなくて、私の強みである日本語や、ビジネス経営が出来るということが生かせるということもありました。日本はインドと同じアジア圏の国ですから、通じる部分があります。そして、日本の勤勉さや細かさと、インドの『ジュガール』の発想を組み合わせれば、日本で多くの人をより幸せにすることができると思いました」
―本書では、日本にも戦後復興の頃には「ジュガール」的な発想があったと書かれています。
「そうなんです。戦後の日本はインフラが整っていない中で、頑張ろう、世界一を目指そうという発想がありましたし、何も無いところから新しく作っていた、まさにそれが『ジュガール』なんです」
―チョードリーさんが思う日本人の良さ、そして日本人の欠点を教えていただけますか?
「まず、日本人の良さから言いますと、きめ細やかさやホスピタリティの高さは目を見張るものがありますね。サービスの質は素晴らしいものがあります。
一方の欠点ですが、控え目であったり遠慮がちな文化が時に足かせになってしまうことがあるということです。ビジネスで気遣いをしすぎると、損をしてしまうことがある。そこで仕事が上手くいかないということもあるのではないかと思いますね。
また、若い社員がハードワークばかりしているのも良くないです。世界的にスマートワークにシフトしているなかで、すごく近視眼的になっています。もっと自信を持って、グローバルな視野で考えればいいのに、と思うことがあります」
―本書には世界で活躍する印僑たちの教えが詰まっていますが、世界中で活躍ができるビジネスマンたちに共通する点を教えていただけますか?
「シンプルに、スピーディーに動くということですね。孫さんもユニクロの柳井正さんも、スティーブ・ジョブズも、インドの財閥も同じです。とにかくスピーディーに、賢く動きます。スピーディーとスマートを活用していますね。
例えば、インドでもワインを作るためのブドウがなかった地域で、ワインを作る用のブドウを栽培できるよう研究して、インドでワインを作ってしまった。それがスラワインとして、今や世界的に輸出されています。これも『ジュガール』です」
―それはまさに発想の転換ですよね。
「いろんなソリューションは、発想の転換から生まれます。今の世界規模でビジネスを展開している経営者たちは、『ジュガール』を使っているんですよ。賢く、誰よりもスピーディーに、そして誰よりも情熱を持ってやるんです。
では、一般の人たちが、そういった情熱を持っていないかというと、そうではありません。情熱は癖です。そして『ジュガール』というのは、少しずつやることによって根付いていきます。最初はなかなか難しいかもしれませんが、意識することが大事です」
―今後、チョードリーさんがしたいことや目標はありますか?
「日本全国にジュガールの発想を伝えていきたいですね。日本人の良さにジュガールを組み合わせて、日本で成功者を育てたり、豊かにしていきたいと思っています。また、自分自身も会社を経営していて、地方を活性化して雇用を増やし、若い人たちが親孝行できるような環境をつくりたいです。そして、企業や会社をたくさんつくって、若者から年配者まで、幅広い世代の人がお金に心配しなくていい社会にしていけたらいいですね。
個人的にはまず、東京オリンピックが開催されるまでの7年間が大事だと思っています。バブルに入ったわけですからね。この7年間に、『ジュガール』を広めていきたいです」
―では、インタビュー読者の皆さまに、本書の読みどころやメッセージをお願いします。
「本書を読んでいただくことで、自分が今までできなかったことや、そびえたっていた壁がクリアできるようになると思います。本書を一回、二回と読むだけで、あなたの人生が変わるということを伝えたいですね」
(了)