北野武が見た原子の世界 -理研、著名人がピコの世界を語る特設サイトを開設
理化学研究所 放射光科学総合研究センター(理研 放射光センター)は8月8日、7月3日より開始したX線自由電子レーザー施設「SACLA(サクラ)」のスペシャルサイト内に、著名人がピコの世界を語る特設コーナー「SACLA×GENIUS」を開設したことを発表した。
同スペシャルサイトは、難解なSACLAの仕組みや科学技術などを広く一般に理解してもらうことを目的に立ち上げられたもので、今回の特設コーナーでは、各界の著名人をゲストに迎え、ピコメートルの世界で見てみたいモノやSACLAへの期待、魅力を語ってもらうことを目的としている。
第1回目のゲストは、数学に深い造詣を持ち、科学技術にも明るい北野武氏を迎え、理化学研究所 放射光センターの高田昌樹 副センター長の解説を交える形でのロングインタビューとして実施された。
インタビューの具体的な内容は実際に読んでみてもらいたいが、かいつまんで説明すると、北野氏が実際に大学でレーザー光線のゼミに入っていたころのレーザー(ルビーレーザー)とSACLAが使用するレーザーの違いからはじまり、SACLAの技術と映画や絵画の技術と相似点、すべて国産技術かつ他国に比べて低予算で賄っていること、ピコの世界で見えるもの、SACLAの研究で期待される未来の話と続き、そして北野武がSACLAを使ってみたいものの話となる。
なお、SACLAのスペシャルサイトは、今回の特設コーナーのほか、「SACLA」公式キャラクターである「ピコネコ」がピコの単位についてや、なぜ小さいものが見えるかなどの紹介するコーナーや、ジョジョの奇妙な冒険のテレビアニメのOPなどを手掛けたことで知られる「神風動画」によるスペシャルムービー「播磨サクラ」(2013年秋公開予定)、アニメーション作家である水江未来さんによる動画作品「ピコトピア」、全篇鉛筆と水彩絵の具で描かれた、幻想的なアニメーションと声優の能登麻美子さんによるナレーションの動画作品「忘れ星(わすれぼし)」、SACLAの見学ツアーの紹介などのコーナーもあるので、興味がある人は、これらもチェックしてみると良いだろう。