NPBのプレビューを切れ切れながらも書いてきて、「WBCの影響が心配」と言ってきたが、よく考えてみるとデータで調べたことが無かった。本当に影響があるのか、日本代表の成績で調べてみることにした。
野手編　2009年　青字はMLB選手　△成績向上▼下落‐前年と大差なし

WBC2009-B

イチロー、岩村、城島と3人のMLB選手が出場しているが、3人ともその年の出場試合数が減っている。岩村は守備での負傷があったし、城島は投手陣との不和があったが、少なくともWBC出場がプラスにならなかったとは言えよう。
ただ、イチローは出場試合は減らしているが成績は上がっている。
他の選手では、明確な傾向はみられない。村田修一はWBCでの負傷がペナントレースにも尾を引いた。
打率が低下傾向にあることだけは言えるかもしれない。

野手編　2006年　青字はMLB選手　△成績向上▼下落‐前年と大差なし

WBC2006-B

宮本慎也は追加招集だったが、このシーズン2度の負傷。多村仁志もこの年2度の負傷で出場試合数を大きく減じている。
この負傷とWBCの直接の因果関係はないと思われるが、春先の調整不足が響いたと捉えることも可能ではあろう。
他の選手で成績の大きなブレはない。

前2回の大会での野手に関しては、明確に影響があるとは言えない。ただ、少なくともWBCの年に成績がアップした選手は少ないということは言えるのではないか。