ロンドン五輪メダリストのナマ演技を堪能できるスポット
五輪史上最多となる38個(金7、銀14、銅17)のメダルを獲得したロンドン五輪日本代表選手団。深夜に固唾を飲んでテレビの前で見守った、日本スポーツ史上最強の選手たちの戦いぶりをナマで見たい人のために、メダリストたちが出場する直近の「凱旋試合」を徹底調査! ロンドンで五輪を現地取材したスポーツライターの折山淑美氏に観戦ポイントを教えてもらいながら紹介しよう。
■男子体操
●9/15〜17 「第45回全日本社会人体操競技選手権大会」(神奈川県・相模原市立総合体育館)
“世界一美しい体操”と形容された男子体操のスーパーエース・内村航平と田中3きょうだいの田中和仁、田中佑典が出場予定。
「なんといっても、見どころは内村選手の演技。彼は団体総合と個人のゆかで銀、個人総合で金と3つのメダルを獲得したものの、五輪ではなかなか本来の姿を見せることなく終わってしまった。この大会ではあらゆるプレッシャーから解放され、彼本来の体操が見られるはずです」(折山氏)
だが、内村選手が登場する予定の17日の前売りチケットはすでに完売で、当日券はわずか200枚のみ。なんとしても彼の演技を見たい人は、徹夜も覚悟でチケット争奪戦に挑もう。
■男子フェンシング
●9/7〜9 「第65回全日本フェンシング選手権大会・個人戦」(東京都・代々木第一体育館)
五輪準決勝で終了2秒前から大逆転勝利し、男子フルーレ団体の銀メダルを獲得した太田雄貴、千田健太ら日本代表が登場する予定。
「ロンドンではチーム一丸となってメダルを手にした各選手が、今度は敵となって戦う。しかもお互い手の内を知っている者同士。千田選手は全日本を制したことがないから、太田選手を倒して日本一に輝きたいはず。また、若手の三宅諒選手、淡路卓選手らも、これからの日本のフェンシング界を背負って立つにあたり、“脱・太田”を成し遂げたい。興味は尽きません」(折山氏)
■競泳
●9/7〜9 「第88回日本学生選手権水泳競技大会」(東京都・東京辰巳国際水泳場)
●9/15〜17 「第67回国民体育大会」(岐阜県・岐阜メモリアルセンター 長良川スイミングプラザ)
金こそなかったものの、アテネの8個を抜き戦後最多となるメダル11個を獲得した競泳ニッポン。400m個人メドレーで銅メダルに輝いた高校生スイマーの萩野公介は、帰国後すでに高校総体に出場し高校新記録で優勝している。
「鈴木聡美選手や星奈津美選手は日本学生選手権水泳競技大会に、入江陵介選手は国民体育大会に出てくるでしょう」(折山氏)
■女子サッカー
●9/9 「プレナスなでしこリーグカップ2012 決勝」(埼玉県、NACK5スタジアム大宮)
激闘の末、アメリカに敗れ銀メダルを獲得した“なでしこジャパン”の澤穂希、宮間あやらがピッチに集う。
「この日は『なでしこリーグカップ』の決勝戦がINAC神戸と日テレ・ベレーザの間で争われますが、その“前座”として準決勝までに敗退した8チームから選抜された選手でオールスターゲームが行なわれる。これが事実上の凱旋試合となります」(折山氏)
その他の近々に見られるメダリストたちの試合日程は以下のとおり。たくさんの感動をくれた選手たちに、心からの「ありがとう」を会場で直接伝えよう。
■女子バレーボール
●9/8、9 「2012 V・サマーリーグ決勝リーグ」(神奈川県・藤沢市秩父宮記念体育館)
竹下佳江、大友愛、江畑幸子、新鍋理沙ら(銅メダル)が出場予定
■女子バドミントン
●9/18〜23 「YONEX OPEN JAPAN 2012」(東京都・代々木第一体育館)
藤井瑞希、垣岩令佳ペア(銀メダル)が出場予定
■アーチェリー
●9/22、23 「アーチェリーワールドカップファイナル 2012東京」(東京都・日比谷公園内特設会場)
古川高晴(男子個人銀メダル)、蟹江美貴(女子団体銅メダル)が出場予定
(取材・文/コバタカヒト、写真/井上太郎)