日本市場を見ていると、クルマ離れという言葉ばかりが思い浮かびますが、世界の自動車市場はそうしたトレンドとは無縁、景気のいい話が聞こえてきます。


BMWが発表したところによると、2012年4月におけるBMWグループ(BMW、MINI、ロールスロイスの3ブランド)の販売台数は14万5505台で4月としては過去最高を記録したということです。


2012年3月には、18万5728台と過去最高の月販記録を実現したばかりのBMWグループですが、その反動もなく4月の販売も絶好調といえそう。なお1〜4月の合計は57万1040台と、年初4ヶ月の合計としては、こちらも過去最高とのこと。


エリアでいうと、アジアでの伸びが著しく、前年同月比25.1%増の3万9770台を販売したそうです。なかでも中国は2万7197台と前年同月比30.8%増ということです。


北米市場は3万2705台と前年同月比3.9%の微増、欧州市場では6万8033台と前年同月比マイナス2.0%と微減しているということです。まだまだスケールでは欧州が中心ですが、アジア市場の伸びが目立っています。



ブランド別ではBMWの2012年4月販売台数は、12万1476台で前年同月比7.4%増。新しくなった3シリーズ(2万4006台・26.3%増)や1シリーズ(1万4551台・68.3%増)、 X3(1万2229台・23.5%増)などが貢献しているということです。



一方、MINIブランドの販売台数は、1〜4月では9万2000台で8.6%増となっているものの、4月単月では2万3789台と前年同月比0.2%減。南欧での需要減が見られるということです。しかしアジアでの伸びがそれをカバー、中国(1905台・36.1%増)、韓国(450台・50.0%増)、そして日本では32.4%増の1353台となっています。


2012年6月には、先日フォトデビューしたBMW 6シリーズ・グランクーペの販売も始まるということで、さらなる攻勢をかけるBMWグループ。こうしたプレミアムブランドにとって、まだまだ世界の自動車マーケットは拡大していきそうということです。


(山本晋也)