全国約8000もある峠からトヨタがこれは! という120の峠をピックアップ。その中から86か所の人気スポットをネットで投票してもらおうという「86峠セレクション」がトヨタの公式サイト「86 SOCIETY」内でスタートしました。投票は誰でもOKで6月末まで実施されます。


そして8月3日に人気上位の86か所の峠が発表され、年内には上位の峠のどこかでイベント開催も考えているというのです!



しかし、最初にこの話を聞いたときは、ちょっと驚きました。「あの巨大な世界的企業であるトヨタが、なんともサバけたものだ…」と。なぜなら、峠でハチロクといえば当然、ドリフト! そうでなくても「峠=法定速度違反で飛ばしまくり!」というイメージですからね。


ところが、そこらへんのところは「大人の健全な遊び場として定着してほしい。トヨタ86(ハチロク)は法定速度で走っていても楽しいクルマですからね。86(ハチロク)のスーパースポーツとしての魅力を楽しみたい方はサーキット・イベントへ」とトヨタの担当者さん。つまり、峠は違法に飛ばすところではなく、景色を楽しんだり旅を楽しむところ。飛ばす人はサーキットに行ってね〜という考えなんです。


実際に、トヨタではガズーレーシングなどで一般の方向けのサーキットイベントを開催するようになっています。こちらを利用してね! ということなんでしょう。



「スポーツカーを走らせるならサーキット」という趣旨は、“野球をするなら野球場、ボーリングをするならボーリング場”というくらい当然のこと。大賛成です。
でも、これまでディーラーなどの現場は、サーキットに行く車両に対して好意的な対応だったかといえば、大いに疑問のあるところ。そこらへんも、あわせて変わっていくことを期待したいですね。


■86 峠セレクション(86 SOCIETY)
http://toyota-86.jp/86society/Touge/


(鈴木ケンイチ)