ゴールデンウィーク真っただ中、車で出掛ける方も多いと思いますが、道路には交通事故を防止するための様々な仕掛けがあるのをご存知でしょうか。


よく見かけるのが、横断歩道や交差点の手前、カーブに見られる「段差舗装」と呼ばれるもの。
高速道路の料金所手前等にも施行されていますが、舗装面を盛り上げる、削るなどの方法によって、意図的に段差を発生させた舗装技術です。ドライバーに音と振動を与えることで、走行速度の抑制や注意喚起を図るために設置されています。


 


段差舗装


では、下の写真の卵型の表示にはどんな効果があるのでしょうか?
場所は首都高速埼玉大宮線(下り)美女木ジャンクションから浦和南本線料金所までの区間です。


 


卵型表示の効果とは?


実はこの卵型の表示、先に進むにつれて表示の間隔が狭くなっており、車が一定のスピードを出していたとしても、加速したように感じさせるための仕掛けなんです。
視覚による錯覚でスピードが上がったと勘違いしたドライバーは自然とアクセルを緩めてしまう、といった具合です。この先にある料金所での速度超過による事故を抑制するために設置されました。実際に動画で視覚効果を確かめてみましょう。(この区間では、「卵型」と「段差舗装」が併用されています。)


Click here to view the embedded video.


2008年2月から試験的に施行されたこのデザインは、効果が認められ他の事故多発区間等でも参考にされています。


みなさん、自動車の速度は控えめに!無事故で楽しいゴールデンウィークを!


(武井 正行)