こないだ、こういう事件がありましたね。。。

 http://news.livedoor.com/article/detail/6287392/
 清水エスパルス、ラフプレー連発の韓国チームとの試合打ち切り
 
 16日に行なわれたJ1清水エスパルスとKリーグ・城南一和の練習試合で、またしても騒動が起こった。試合は45分×2本の形式で行なわれたが、前半で2-0でリードした清水に対し、城南がラフプレーを連発。城南は前半に退場者を出すなど、イエローカード・レッドカードが乱れ飛ぶ試合に。結局、清水公式HPが「開幕前にこれ以上怪我人が出ないよう監督同士が話し合い、16分で試合を途中で打ち切った」と報じたとおり、後半途中で異例の打ち切りとなった。


 まあ正直、ひどい話なんですが、既視感たっぷりなのです。日本VS韓国 ありそうでなかった! 日韓サッカー徹底比較 といった名著があり、日韓友好の架け橋をしようと一生懸命頑張る人々の努力がフイになる気がしますね。。。。

 覚えておられる方も多いと思いますが、この動画の02:00あたりです。セレッソ大阪のキム・ボギョンが、全北のチェ・チョルスンにヘッドバットを食らったシーン。

■ACL2011? 準々決勝2nd 9.27 全北現代vsセレッソ大阪 ダイジェスト
 
 
 この悪質極まりないファウルがイエローカードで済まされたのも非常に疑問ですが、これでキム・ボギョンは顔面骨折の大ケガを負っています。


 http://www.soccer-king.jp/jleague/article/201109281930_cesezo_kim.html
 C大阪は27日、韓国代表MFキム・ボギョンが顔面骨骨折で全治2カ月と診断されたと発表した。

 キム・ボギョンは同日に行われたAFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦の全北現代戦で負傷し、13分に途中交代していた。


 当時のレヴィー・クルピ監督のコメントも、こんな感じでして、


 http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00125972.html
 ●レヴィークルピ監督(C大阪):
「全北現代については2つの話をしたいと思います。ひとつは彼らは非常に激しかった。立ち上がり5分までにキムボギョンにラフなプレーでファウルをしてキムボギョンは鼻の骨を折り、交代させられた。4枚のイエローが示すように非常にプレーが激しかった。ただし、彼らは非常に良いプレーをしたことも認めざるを得ないと思います」


 こういうケースがね、一度や二度じゃないわけですよ。沖山ナオミさんの訳書「サッカーが消える日 2030年、蹴音のない世界。」では、暴力とフーリガニズムをきっかけにサッカーという競技が廃止された未来が描かれていますが(この本ホント名著なんで改めて紹介します)。

 韓国と日本の間で、現実に起こっているのはフーリガニズムよりも「選手による選手への暴力」なんですよ。これは「ラフプレー」ではなく「暴力行為」です。その背景に何があるか、それはわかりませんけれども、「これ以上怪我人が出ないよう監督同士が話し合い」「試合を途中で打ち切った」という信じがたいケースが起こっている以上、JリーグもJFAも何らかのアナウンスメントを行なうことが必須ではないかと思います。

 問題としてのスポーツ―サッカー・暴力・文明化 (りぶらりあ選書)
 
 サッカーが消える日 2030年、蹴音のない世界。
 
 日本VS韓国 ありそうでなかった! 日韓サッカー徹底比較