(3)コロンビア

 南米大陸において、筆頭国ベネズエラに次ぐ存在となるポテンシャルを秘める国。この国出身の大リーガーといえば、エドガー・レンテリア(レッズなど)、オーランド(ホワイトソックスなど)とホルベルト(ソフトバンクなど)のカブレラ兄弟が有名だが、最近ではエルネスト・フリーリ(パドレス)、エミリアーノ・フルート(シオックスシティ・エクスプローラーズ=米独立)ら若手投手が台頭してきている。それ以外にもマイナーリーガーが数多くおり、来秋の WBC予選でも、中南米勢の中では予選突破の有力候補の1つ。

 ここで挙げた国が、果たしていつオランダのようなサプライズを起こすかは、まだ俺にもわからない。もしかしたら、来年には成し遂げているかもしれないし、もっと未来の話かもしれない。あるいは、これ以外の国が急速に台頭し、先に世界レベルでの戦いに身を投じる可能性だってある。いずれにせよ、こうした国々が活躍することは、これまでの「極東と北中米のみのスポーツ」という人々の野球観に、大きな風穴を開けることになるだろう。オランダに続いて、一流国への扉をたたく国はいったいどこなのか。大きな期待とともに、「その時」を待っていたいと思う。