16日深夜、TBSのスポーツ番組「S1」の「ターニングポイント」コーナーでは、今月末に迫ったプロ野球ドラフト会議の最注目選手、東海大・菅野智之を取り上げた。

巨人・原辰徳監督の甥として知られる菅野は、95年10月に行われた原の引退試合に触れると、「もの凄い観客の人があんだけ涙を流して、野球っていうスポーツはこんなに人を感動させられるものなんだなっていうふうに、その時はじめて思って、それが一番の(野球を)はじめたきっかけ」と話す。

だが、いつしか“原監督の甥”という立場が、菅野を苦しめることになる。「打って当たり前、抑えて当たり前みたいな。“あの子は原監督の甥だから、そういうことができて当たり前なんだ”みたいな。小さい頃は本当に嫌で何でこんな思いをしなきゃいけないんだろうって」と明かす。

それでも、原監督の妹で母・詠美さんの「こいつはすごいなって思って貰うしかない」という言葉によって前を向いた菅野は、東海大のエースとしてリーグ新記録の14完封、“原監督の甥”から、“大学No.1投手”へと成長を遂げた。

「普通のことじゃ評価して貰えないんだったら、もっとそれ以上のことをやってやろう」、「原監督って、菅野の伯父さんだったんだよなって。そういう風に見て貰えるように」。番組カメラの前で、菅野は自信を漲らせた。