11日、W杯3次予選のタジキスタン戦を迎える日本代表。9日深夜放送、TBS「S1」番組内「アスリート達の“ターニングポイント”」のコーナーでは、個性派揃いの代表選手達をまとめる長谷部誠がキャプテン就任時を振り返った。

「小学校、中学校の時もガキ大将で、自分からキャプテンやるっていってキャプテンやったほうだし、負けたらよく泣いてました」という長谷部。アジアカップ2011の開催前に行われた会見の場で、アルベルト・ザッケローニ監督からキャプテンを任命されることになったが、「(事前に)任命されていないです、全然。それで俺がやるんだなと思いましたけど」と淡々と明かす。

だが、アジアカップ初戦のヨルダン戦では、格下相手に引き分けに終わった日本代表。不本意な試合内容となったその夜、長谷部は選手だけを集め、ミーティングを行ったという。

同じく日本代表の今野泰幸は、番組のカメラに対し、この時のことを「まず長谷部が前に立って“全然まとまってない”みたいな。“絶対チームが一つにならないと、どの試合も難しくなる。勝てない”ということを話して、そこから凄く練習からの雰囲気も変わったし、団結させたのは間違いなく長谷部」と振り返った。すると第2戦のシリア戦では、長谷部自らゴールを叩き出し、日本代表を先頭に立って牽引する気概を見せたのだった。