塔の上のラプンツェル<br />(c)Disney
 1937年に公開された世界初の長編カラー・アニメ『白雪姫』から数えて、記念すべき第50作目となるディズニー長編アニメ『塔の上のラプンツェル』。今年3月に劇場公開され、172万人以上を動員、『美女と野獣』『アラジン』を超える全世界興行収入を記録した同作が、早くも7月20日にブルーレイ/DVD/オンデマンドで発売となりました。

塔の上のラプンツェル

 森の塔に幽閉され、母親以外の誰とも顔を合わせずに18年を過ごしてきた少女ラプンツェル。彼女は自由に操ることができる魔法の長い髪を持っていた。ある日、大泥棒フリンが塔に侵入したことから、ラプンツェルは彼とともに外界への冒険の旅を始めることに……。

ディズニー史上最も美しく、最もミステリアスな物語


 『塔の上のラプンツェル』は、“髪長姫”として知られるグリム童話をもとに誕生し、ディズニー史上最も美しく、最もミステリアスな物語。主人公は、約21メートルもある魔法の長い髪を持ち、18年もの間、外の世界を知らずに高い塔の中で暮らす美しい少女・ラプンツェル。彼女の夢は、自分の誕生日にだけ遠い空に浮かぶ不思議な“灯り”を観に行くことでした。

初めての世界、初めての喜び、初めての恋…

 物語は、ラプンツェルの18歳の誕生日前日に、お尋ね者の大泥棒フリン・ライダーが追っ手を逃れて、ラプンツェルの住む塔に忍び込む所から動き出します。自分の髪でフリンを椅子に縛りつけ、彼が盗んだ王冠を取り上げたラプンツェルは、交換条件に“灯り”の場所まで案内させることを約束させます。ラプンツェルにとって“すべてが初めて”の旅は、彼女自身の秘密を解き明かす、思いもよらぬ運命が待ち受けていました…。

ラプンツェルと愉快な仲間たち

 ラプンツェルとフリンの旅を手助けするのは、カメレオンのパスカルと、警備隊長の馬マキシマス。パスカルは、塔の上で暮らすラプンツェルにっとって、夢や希望を語れる唯一の頼もしい存在。また、フリンを捕らえることに執念を燃やしていたハズのパスカルも、ラプンツェルに出会ったことにより、宿敵フリンと協力して、彼女の夢を叶えようと活躍します。

4万6,000個のランタンが空を舞う圧巻のシーン

 映画音楽は、『美女と野獣』(1991年公開)や『アラジン』(1992年公開)をはじめ、8度のアカデミー受賞歴をもつアラン・メイケンが担当。ラプンツェルの夢である、夜空を覆い尽くす無数の美しい“灯り”が舞い上がる中、水辺に浮かぶボートの上で、ラプンツェルとフリンが「輝く未来 (I See the Light)」をデュエットするシーンは、その美しさに目を奪われます。


ラプンツェルの14万本の髪

 CGで描く人間キャラクターのレベルを飛躍的にアップさせたのは、35年間ディズニーに在籍し、アラジンや『リトル・マーメイド』のアリエル、『美女と野獣』の野獣などの名キャラクターを生み出してきた、製作総指揮/アニメーション・スーパーバイザーのグレン・キーン。ラプンツェルの髪は、アニメーターが髪の構造を模した147本の長いチューブを手動で動かし、それを最終的に14万本の髪の毛に変えていき、さらに芸術性に磨きをかけるために、シャンプーのCMを見たり、約1.8メートルの髪を持つモデルを観察したりと研究を重ね、魅惑の髪が作られていきました。

 

しょこたんがラプンツェルに変身

 ラプンツェルの日本語吹替を担当するのは、“しょこたん”こと中川翔子。「絵を描くことが好きで、ペットに爬虫類を飼っている、ピンクが好き」とラプンツェルとの共通点を挙げる彼女ですが、普段は引きこもりがちだけど、歌手デビューによって新たな世界への挑戦を続けている彼女こそ、ラプンツェルに適役なのかもしれません。

塔の上のラプンツェル - ディズニー映画

塔の上のラプンツェル DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2011-07-20)
売り上げランキング: 1