【2011上半期アワードvol.1】でんでんが、もう悪人にしか見えない！あの猛毒映画の順位は？
ヒーロー妄想のカンタの2011年上半期アワード
【1位】ＲＥＤ／レッド【2位】冷たい熱帯魚
【3位】エンジェル ウォーズ
【4位】Ｘ-ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション
【5位】アンストッパブル
【6位】スカイライン-征服-
【7位】ソーシャル・ネットワーク
【8位】生き残るための３つの取引
【9位】パラダイス・キス
【10位】ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊１９９ヒーロー大決戦
第1位の『ＲＥＤ／レッド』は、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチの豪華キャストのアクション映画。引退した老人たちが、CIA相手に派手な銃撃戦を繰り広げる様子は、爽快感満点である。また、アクションだけではなく、笑いもある。好きな相手を誘拐するウィリスに、老人ホームで女性のお尻に見とれるフリーマン、爆弾を体に巻いて奇声を発するマルコヴィッチなど、この作品でなければ見られない姿であろう。第2位の『冷たい熱帯魚』は、極悪人・村田役を演じたでんでんの演技がすご過ぎた。この作品を観た後は、でんでんが他のどの作品で笑顔を振りまいていても悪人に見えてしまう程の強烈さだった。映画公開後に放送された土曜ワイド劇場で、犯人役をしていた時は、村田を思い出して笑ってしまった。第6位の『スカイライン-征服-』は、現在公開中。これは、観るものを選ぶ作品である。年に数回、大作だけを観に行く人は「金返せ！」って言うかも知れない。しかし、中規模の映画も好きで、ナンセンスな笑いを理解できるという人は「ウケる」と思うだろう。エイリアンから逃げる登場人物たちは至って真剣なのだが、その様子がありえない展開過ぎて逆に笑えてしまう。『マーズ・アタック！』や『マチェーテ』を面白いと思える映画人なら楽しめるはず。10位には『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊１９９ヒーロー大決戦』を。やはり「ヒーロー妄想のカンタ」を名乗るのならば、入れておかなければいけないだろう。戦隊ヒーローが199人も集まって戦うシーンは、やり過ぎ感が満点。ザコ戦闘員ですら、100人集まることって普通ないだろう。それとロボの必殺技の応酬はかなり豪快。ダイナロボなどが昔の映像で必殺技をするシーンは、リアルタイムで観た人にとっては生唾ものである。
2011年上半期、ちょっと残念だった作品
ケータイ刑事 ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ ３ モーニング娘。救出大作戦！〜パンドラの箱の秘密タイトルに「モーニング娘。」とある割には、あんまり出てこないというのが残念。実際に、主演の銭形姉妹を演じた子たちもほとんど一緒の撮影がなかったようである。それと誘拐されたメンバーが、監禁場所で怯えた様子も一切なく、「ファンのために！」とか言ってダンスのレッスンをしているのは、あまりに子供番組的な“良い子”設定ではないだろうか。ただ、銭形シリーズの3人が一堂に集まるのは豪華なので、TVシリーズファンには良かったのかも知れない。
2011年下半期注目の映画
一番、注目をしていた映画は『のぼうの城』だった。小説版を読み始めたところ「小が大に勝つ」痛快感があり、読むことが止まらず、結局、徹夜で完読してしまった。それで、映画公開が待ち遠しかったのだが、震災の影響で、2012年の秋に公開が延期になってしまった。非常に残念である。しかし、もう一つ、今年の秋に注目というかおすすめの映画がある。それは、『世界侵略：ロサンゼルス決戦』である。この作品は、『アルマゲドン』などの「宇宙関連映画」や『宇宙戦争』のようなエイリアンによる「侵略映画」というよりは、どちらかというと『プライベート・ライアン』のような「戦争映画」に近いと個人的には思った。エイリアンとの戦いは、市街戦。しかも、エイリアンを倒すのことが主目的ではなく、民間人の救出が任務。チーム全滅の危機に瀕した極限状態の心理がよく描かれている。迫力CGだけの映画が多い中、心理を中心に描いたこの様な作品は貴重なので、公開したらチェックしてみよう。
次回、vol.2は、7月4日（月）に映画は芸術ハラの2011年上半期ランキングをご紹介。お楽しみに。
・編集部が振り返る“心に残った映画”『2011上半期アワード』
・編集部的映画批評
ヒーロー妄想のカンタの2011年上半期総括
厳密にトップ10を選ぶのは、本当に大変。ここに入れていないが『パイレーツ』や『ナルニア』などの大作や、『英国王のスピーチ』、『アジャストメント』、『ウォール・ストリート』などの良作がたくさん。あくまで、上記はヒーローやアクション系が好きな人の一例なので、参考程度に。自分なりのお気に入りの作品を見つけて映画ライフを楽しもう！
