ブラック・スワン (C)2010 Twentieth Century Fox.

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 20日に発表された18、19日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」が5週連続で首位をキープ。累計で約465万人を動員し、興行収入は約71億円を突破し100億円突破へ躍進を続けている。現時点では、歴代11位にランクインし2011年上半期だけで見ると断トツの人気ぶりだ。

 今年の映画業界は、シリーズものが続々とヒットを連発。アニメやコミックでおなじみの劇場版『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』は、公開7週目で累計動員約250万人、累計興収は30億円を突破する快挙を見せた。また、シリーズ完結編となる『SP 革命篇』は、惜しくも前作を超えるヒットにはならなかったが、累計興収は29億円と健闘。さらに、二宮和也と松山ケンイチの初共演作『GANTZ』も息の長い人気ぶりで、30億を突破。後編の『GANTZ PERFECT ANSWER』も順調な滑り出しを見せ、2部作合わせて50億円を突破した。

 そして、シリーズ作品以外で今年の注目すべき作品といえば、アカデミー賞で作品賞を争った『英国王のスピーチ』と『ブラック・スワン』。『英国王のスピーチ』が、作品賞のほかに監督賞、脚本賞、主演男優賞と4冠を獲得したが、興行収入と話題性では『ブラック・スワン』に王冠の座を渡す結果になった。全世界で爆発的なヒットを記録した『ブラック・スワン』は、ナタリー・ポートマンが主演女優賞に輝き、日本でも公開前から話題となった。公開してからも、ブログやtwitterなどのクチコミでの評判が評判を呼び、1,000万人を超える動員が続出。続々とロングランも決定するなど、まだまだ『ブラック・スワン』の勢いは続きそうだ。

 今後も、シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』や、3作目となる『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の公開が控えている。2011年の下半期上映作品にもおおいに期待したいところだ。

『GANTZ』-作品情報
『英国王のスピーチ』-作品情報
『SP 革命篇』-作品情報
『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』-作品情報
『GANTZ PERFECT ANSWER』-作品情報
『ブラック・スワン』-作品情報
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』-作品情報
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』-作品情報
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』-作品情報