W杯ドイツ代表での活躍で評価を挙げ、R・マドリー入りを果たしたメスト・エジル。CLグループリーグ第1レグ、対アヤックス戦でもボールを受けると簡単に仲間へ配給し、攻撃のリズムを作り出した。前を向いて良い状態でボールが入るとイグアイン、C・ロナウドなど前線に飛び出す選手へ正確なスルーパス。ドイツ代表での活躍は本物だったことを証明している。

 リーガ対オサスナ戦、CL対アヤックス戦でもモウリーニョ監督は途中交代を命じているが、これはプレーが悪かったわけではもちろんなく、お役御免での交代。どちらの試合でもサンティアゴ・ベルナベウのサポーターはオベーションでベンチに戻るエジルを迎えている。

 スペインのスポーツ紙ASの調べでは、対アヤックス戦でエジルはシャビ・アロンソ、C・ロナウドに次いでボールに絡み、マルセロ、イグアイン、シャビ・アロンソ、C・ロナウドとコンビプレーを多く見せている。エジルの加入でグティのように鋭いスルーパスを前線に送れる選手が加わった。イグアインやC・ロナウドといった前のスペースを有効利用できる選手と息が合えば、エジルから良いボールはどんどん配給されそうだ。

 エジルがチームにどうフィットしていくか。そして、エジルの控えには若いカナレスも居る。前線でイグアイン、C・ロナウドが簡単にプレーしゴールを量産するようになると今シーズンのエジルのアシスト役としての活躍は本当に楽しみだ。

(スペイン通信)