効果的な手法は目標の明確化から/柳田 善弘
30代半ばのソフトハウスの中堅社員です。
所属部署の底上げの為に、ヒューマンスキルアップの為の教育がまず必要と考えています。けれど会社には、その予算がなく、ほとんど社員教育は行っていません。また、社員間にも教育を肯定的にとらえる土壌(方向性)のようなものもありません。孤軍奮闘となりますが『ロジック記述トレーニング』をディスカッション形式で始めようと考えています。初回は、楽しみながらなおかつ結論が分かりやすいテーマを探しています。対象は10名程度ですが、全員の底上げを進めるためにはどのような教育的な手法が効果的でしょうか?

さまざまな論者が学びのテクニックが提唱する中、それ以前に考えておくべきことがあります。
研修企画・教材開発の実務経験から回答(コメント)させていただきます。

ご質問ありがとうございます。

いただいた直接のご質問は「効果的な教育手法は?」というものですが、少々別の角度から回答(コメント)させていただきます。

まず、いただいた質問からは、どのような手法が効果的かを考える前に、ゴール(研修目標)を整理・明確化する必要があるように思えます。

目標と現状がシャープになれば、それぞれを結ぶ効果的な手段というものが検討しやすくなるためです。
例:自宅から最寄りのコンビニに早く行きたいならば、車よりも歩いた方がよいかもしれません。

このテーマは突き詰めると深いので、今回はご参考程度の回答とさせてください。

文字だけからうかがえる目標候補は以下の通りです。

・教育に対して肯定的な姿勢を持つこと
・ロジック記述ができるようになること
・研修そのものを始めること
・参加者が研修を楽しむこと
・何らかの結論を出すこと
・全員を底上げること

私も研修の設計をお手伝いさせていただくことが多いので、「せっかくお金と時間をかけるのだから、あれもこれもやりたい!」というクライアントの素直な思いは理解できます。



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