“今できる”ではなく“常にできる”教育を(後)/寺西 隆行
大学生に「基礎的一般教養をきちんと教える」ということはどういうことか?
本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
▼前編はこちら
http://www.insightnow.jp/article/3172
前編で
大切なのは「やり方」を忘れてしまっても、また「やり方」をさらっと学べば「あーそういえばそうだった!」と思い出し、すぐにできるようになる―
そんな人間を輩出することでしょう。
と述べました。
そして、そのためには…ということですが、抽象的な回答が許されるとしたならば、よく言われるとおり「本質から理解させる」ということがやっぱり大事になります。
そして、「本質から理解させる」時に気をつけなければいけないのは
「“相手”が“理解”する、この1点に集中した教育」
を施すことではないでしょうか。
通分を初めて学ぶ小学生に教えるとき…ケーキやピザなどを使って、1/2切れ、1/3切れなどを作った上で「足すとどれくらい?」を教えることが多いかと思います(違いましたかね。。。)。
分母の大きさを見える化することで、「なぜ分母をあわせるのか」を体感する手法です。
小学生、という時期にこの手法を用いることは「本質から理解させる」1つの手法でしょう。
しかし、大学生に教えるとき、この手法を用いることはどうでしょうか?
―答えはNo.「くだらねー」で終わり、本質を理解させることなど遠ざかるだけでしょう。
教え手がいくら「分かっていないんだから本質からしっかりやらないとダメだよ」といっても、大学生は聞いちゃくれないでしょう。
相手の懐に全く入っていませんから。。。
とはいえ、「分母の最小公倍数を見つける」というテクニック論だけ教えても、しばらくたつと忘れてしまうこと、間違いありません。「やり方」を教えただけですので。
続きはこちら
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前編で
大切なのは「やり方」を忘れてしまっても、また「やり方」をさらっと学べば「あーそういえばそうだった!」と思い出し、すぐにできるようになる―
そんな人間を輩出することでしょう。
そして、そのためには…ということですが、抽象的な回答が許されるとしたならば、よく言われるとおり「本質から理解させる」ということがやっぱり大事になります。
そして、「本質から理解させる」時に気をつけなければいけないのは
「“相手”が“理解”する、この1点に集中した教育」
を施すことではないでしょうか。
通分を初めて学ぶ小学生に教えるとき…ケーキやピザなどを使って、1/2切れ、1/3切れなどを作った上で「足すとどれくらい?」を教えることが多いかと思います(違いましたかね。。。)。
分母の大きさを見える化することで、「なぜ分母をあわせるのか」を体感する手法です。
小学生、という時期にこの手法を用いることは「本質から理解させる」1つの手法でしょう。
しかし、大学生に教えるとき、この手法を用いることはどうでしょうか?
―答えはNo.「くだらねー」で終わり、本質を理解させることなど遠ざかるだけでしょう。
教え手がいくら「分かっていないんだから本質からしっかりやらないとダメだよ」といっても、大学生は聞いちゃくれないでしょう。
相手の懐に全く入っていませんから。。。
とはいえ、「分母の最小公倍数を見つける」というテクニック論だけ教えても、しばらくたつと忘れてしまうこと、間違いありません。「やり方」を教えただけですので。
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