今春から、社会に出て行く新入社員の皆さん、
心よりお祝いを申し上げます。
不況といわれる昨今だからこそ、保守的となりず、大きなフィールドを目指してほしいと思います‐‐若い頃の自分を思い出しながら書いてみました。

今春から、社会に出て行く新入社員の皆さん、
心よりお祝いを申し上げます

未曾有の不況と言われる昨今、少々、手厳しいかもしれませんが、
19世紀ドイツを生きた劇作家、フリードリヒ・ヘッベルのこんな
言葉を皆さんに紹介したいと思います。

「長い連鎖のいちばん下にいるのだからと弁解するな。
いちばん上であろうと下であろうと変わりはない。
とにかく一環をなしているのだ。
それが欠けていては、電流も通じない。
だから鎖一つの価値は鎖全部の価値と同じなのだ、
最初も最後もない」

大きくても小さくても会社は、あるいはもっと大きな話で言えば
社会は、歯車であることを要求します。
私たち一人ひとりは、どこかの歯車とならざるえません。
この事実は、どうしても変わらないものです。
どんなに自由に暮らしている人でも、どんなに大金持ちの人でも、
この事実からは決して逃れられません。
先にあげたヘッベルの言葉で言えば、私たちは、
大きな連鎖の中の一つの鎖としてしか生きられないのです。

好むと好まざるとを問わず、一つの鎖となるのが私たちの予め与
えられた生の条件であるとすれば、その連鎖の中を言い訳せずに
積極的に生きていくのが賢明なはずです。

「俺は会社の末端だから、何も出来ない」

しばしば、飲み屋などで聞くこんな愚痴は、実は、何もしないた
めの言い訳でしかありません。
この社会、キミ達が思っている以上に、やってやれないことはほ
とんどないのです。
やる意欲があれば、それを実行に移せばよいのです。
その意欲がないのに、愚痴だけを発するには、
私には、問題に積極的に対処しないことへの言い訳、
あるいはその場しのぎの自分への慰めとしてしか思えません。



続きはこちら