就職氷河期とも言われている2010年入社の就職活動ですが、とても気になることがあります。それは就職活動に関する著書やWEBサイトがあまりにも「自己PR」にこだわること。内々定に向けてちょっとだけ気にかけて頂きたいポイントです。

時折、知人の紹介で就職活動中の学生の面接対策をやったりするのですが、いつも気になるのが「やる気満々」な自己PR。会う学生が皆さんそうなのです。

しかし、面接の練習段階で見える、その表情の裏にある「不安」と「緊張」は手に取るように分かりますから、実際の面接の場では、余計に「空回り」な感じに受け取られるのではないかと心配になります。
実際、企業側で採用担当として面接をやっている知人達も「そんなに緊張しないでいいよ」と声をかけることが多いと話していました。

さて、面接のポイントを考える前提として、今の就職活動中の学生から「自己PR」をなくしたら何が残るのでしょうか。昨年までのような「勢い」も薄れてきているなかで、見えない不安に飲み込まれていないか気になります。

もう少し分かりやすく言うと「自己PR」という「メッセージを口頭で伝える」以外の部分でのコミュニケーションは取れているのでしょうか。ということになるのですが…。

今週内々定を受けた都内私立学生は、面接対策の時もかなり緊張していました。きっと面接でも緊張するのだろうなぁと思いながらも、緊張すること自体を抑えようとはしないで受け入れなさいと伝えておきました。

面接で緊張するのは当たりまえなのに、今の学生さん達は「緊張しない方法」を探しています。緊張しなくなるようにと「自己PR作り」に没頭してしまう方もいらっしゃいますが、コミュニケーションという観点からするとあまり良いことだとは思えません。

さて、面接でのポイントとなりますが、それは「印象」の管理です。
ちょっと古い言い方で言えば「つかみはOK」というものでしょうか。


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