どんな美辞麗句を言っても、どんなに周到に準備をしても、部下を残して辞めるというのは、非常にひどいお話しです。引継ぎをするのは当たり前ですよ。どんなに引き継いでも、ひどい話しだと思います。


 今日は恥ずかしいお話しを書きます。
 
 私は独立した時、当然、前の会社は辞めました。

 自分が何ができるのか?をいろいろと考えてみたかった、実際にやってみたかった、という想いがありました。

 まあ、エゴです。

 その時、部下にとって、上司が辞めてしまうということはどういうことなのかを、本当の意味で深くは考えていませんでした。

 本当にひどい男です。

 今だから、そういうことがわかりますが、当時はそんなことを考えもしませんでした。

 気づけたからいいですけど、このことに気がつけたのは、振り返るとよかったとは思いますが、気づいていない時期があった自分が恥ずかしいです。

 ただ、部下があんまり増えてしんどかった面もあります。私が1人なら、どこでも生き抜いてみせるのに、といった意味の無いことを証明しようとして面もあります。

 当時、部下のことを考えると、私はある意味、重荷をしょっているかのような感じだったのかもしれません。優秀な人間が多かったですが、本当に私は恵まれていましたが、そのありがたみにはなかなか気がつけなかったですね。

 私はある時まで、そのことに気がつけていませんでした。

 なぜ気が付いたのか?

 それは、ある時、ある人と話していて、言われたからでした。

 その人は、何人か部下がいる人でした。

 その人がいったのは、「いい条件があったら、いつでも辞めますって上司には言ってますよ」という言葉でした。

 その言葉を聞いて、「あれ、違和感があるな」と私は思いました。なんでかはすぐにはわかりませんでした。

 その人を見るうちに、いろいろと気が付き始めました。何かがおかしいと。


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