‘侍ハードラー’の異名を持つ為末 大選手。


為末さんは、2012年のロンドンオリンピックへの参戦を
表明していますが、競技活動以外にも、
2007年には東京・丸の内の公道を封鎖して

「東京ストリート陸上」

を企画するなど、
陸上競技の普及に力を注いでいます。


「投資家」としても有名ですね。


為末さんは、まさにサムライ!

陸上の賞金だけで生活している海外のトップアスリート
の厳しさを見た為末さんは、企業で働きながらの、
恵まれたアスリート生活では彼らと勝負できないと考えて、
大阪ガスを辞め、2003年にプロ選手として独立。

自ら自分を厳しい環境に追い込んだのです。


独立当時、為末さんは既に、

「陸上競技種目では日本人初のメダル獲得」

という実績を持っていました。

ところが、ある企業にスポンサーのお願いに
行ったところ、結果は「ゼロ円」でした。

為末さんは、
日本でプロとしてやっていくには、
競技能力だけでなく、何かプラスアルファがないと
生き残れないことを痛感したそうです。


そこで、為末さんは、

「世の中がスポーツ選手に求めているのは何か」

を以下の2軸のマトリックスで分析してみました。

・横軸:感性的⇔論理的
・縦軸:エンタテイナー型⇔マイスター(職人)型


この2つの軸で有名スポーツ選手を分類すると、

・感性的xエンタテイナー型は、長島茂雄さん
・感性的xマイスター型は、王貞治さん
・論理的xマイスター型は、野村克也さん
・論理型xエンタテイナー型は、・・・(いない)

となります。


このマトリックス分析に基づき、
為末さんは、空白地帯となっていた

論理的xエンタテイナー型

のポジションを目指すことにしました。


そして、生き抜くための手段として、

コミュニケーション

を重視し、スポーツを

論理

で語るようにしたそうです。


すなわち、為末さんは、
自らのブランドポジションを明確に設定し、
そのポジションに合うブランドイメージ構築
するためのコミュニケーションを実践したと

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