「仲間が去っていくのは辛い」ポストシーズン争いから後退でエ軍は大量主力放出 米最強打者トラウトが球団意向に本音吐露「理想とはかけ離れている」

苦心が続くエンゼルス。その中でもがくトラウトは今何を想うのか(C)Getty Images
今夏も期限ギリギリの駆け込み移籍が乱立した。現地時間8月3日、MLBは、ポストシーズン、さらには来季以降の構想も睨んだ各球団の思惑が交錯したトレードマーケットが閉じた。
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ドジャースのタリク・スクバル獲得など大型ディールが例年以上に目立った今夏のトレード市場にあって、いわば“売り手”として主力の放出を矢継ぎ早に成功させたのが、エンゼルスだった。
チーム状況を考えれば、必然の立ち回りではあった。カート・スズキ監督による新体制を発足させた開幕当初は、12年ぶりのポストシーズン進出を期待されたエンゼルス。だが、現地時間8月5日時点で地区では首位Astrosから15ゲーム差の最下位に低迷。ワイルドカード争いにおいても進出圏内からは大幅に遅れを取っている。
もはやポストシーズン進出は望み薄という“お馴染みの状況”に陥り、球団はファイヤーセールを慣行。デッドラインまでに、右腕エースのホセ・ソリアーノ、ベテランリリーバーのカービィ・イエーツ、リリーフ右腕のチェース・シルセス、今季16本塁打のジョー・アデル、正捕手候補だったローガン・オホッピーなど主力を大量放出。見返りとして若手有望株8選手を迎え入れ、再建へと舵を切った。
他球団を争う余地のない状況を「正しい判断だったと思う」と、どこか物悲しく振り返るのは、大黒柱のマイク・トラウトだ。2019年に12年総額4億2650万ドル(約638億円)で契約を締結したスーパースターは、米紙『USA Today』で、こう胸中を打ち明けている。
「何かが起こる予感はしていたんだ。それにここ数年のやり方は明らかにうまくいっていなかったからね。もちろん、チームメイトが去っていくのは辛い。全員とまるで家族や兄弟のような絆で結ばれていたし、素晴らしい関係性にあったんだ。家族以上に彼らと顔を合わせる機会が多かった。だから辛いよ。でも、その代わりにチームは有望な選手たちを獲得できたんだ」
さらに「僕らはまだまだ理想の場所にいない」と説くトラウト。かくいう自身も2030年までの契約を残し、3710万ドル(約58億5300万円)の高年俸がチームの負担になっているとたびたび批判されるが、今は周囲の喧騒など気にしていない。
「今はとにかく自分たちを見つめ直さなければならない。現状は理想とはかけ離れている」
チームタイトルとは縁遠いままキャリアを重ねるトラウト。最盛期を過ぎたとも言われるスラッガーの言葉は、低迷期が続くチームにどう響いているのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

