会見に臨んだ八村塁(カメラ・富張 萌黄)

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 米プロバスケットボール男子NBAクリッパーズの八村塁(28)が6日、名古屋市のIGアリーナで記者会見し、復帰の意向を表明していた日本代表での活動に関して「(2028年)ロサンゼルス五輪が一番大きな目標」と決意を語った。この日は、自身が主宰するジュニアキャンプを実施。会見に同席した日本協会(JBA)の島田慎二会長(55)とも握手を交わし、2年後の大舞台を見据えた。八村は11日から代表に合流する。

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 2年ぶりに日の丸を背負う覚悟を、八村が熱く語った。代表復帰決定後、初めて取材に応じ、バスケ日本男子初の3大会連続五輪出場を切望した。「LA(ロサンゼルス)オリンピックに行けるチャンスがある。代表に入ってそこで1勝したい」。21年東京、24年パリ大会ではかなえられなかった五輪での白星を最大のターゲットに見据えた。

 パリ五輪後、代表とは距離を置いた。「プレーヤーファーストの精神が見られない」などとJBAへの不信感を表明。ホーバス監督の続投にも批判的な発言もした。協会は関係修復へ、強化体制の見直しや八村側と話し合いを重ねてきた。この日は島田会長も同席し、会見前には笑顔でがっちりと握手を交わし“雪解け”を強調。「頑張りましょう」と声をそろえ、ロス五輪へ向けスタートを切った。

 日本代表は2月、ホーバス監督を事実上解任して、桶谷大氏(48)が新監督に就任した。八村は現在のチームの試合映像を見て「頼もしい」と感じたという。「全部のプレーに意図があって、僕がやりたいと思ったバスケでうれしかった。今までにない日本のバスケのスタイル」と絶賛。指導陣の中には、ウィザーズ時代をともにしたコーチもおり、「日本で1番のコーチが集まっている。世界で戦えるレベルで教えてくれる。日本代表に戻ってやりたいという気持ちになった」と復帰へ至った経緯を明かした。

 11日から始まる合宿で代表に合流する。「一緒に戦うと表明してもらったことは本当に心強い」と島田会長。八村は「雰囲気、オーラも大事。全部含めて日本代表である風格を作っていけたら」と語った。エースが責任と覚悟を胸に、アカツキジャパンに戻ってくる。(富張 萌黄)

 〇…八村はこの日から次世代アスリート育成プロジェクトとして、18歳以下の男子国内トップ選手を対象にした完全招待制のキャンプを開始。U18日本代表選手も招待するなど、JBAとのコラボも実現。技術指導だけでなく、自身が高校生時代に学んだことなども参加者へ伝えた。「NBA選手が身近にいることは、彼らにとって大きな成長になるんじゃないかな」と経験を還元していきたい思いは強い。キャンプは8日まで行われる。

 【八村に聞く】

 ―代表に復帰し、今夏の活動への思いは。

 「いろいろ引っ張っていかないといけない。今は黄金時代。今、僕らがやらないと日本のバスケが良くなっていかない」

 ―代表は2月に監督が交代し新たなスタート。

 「バスケを始めた時にNBA選手になる夢と、五輪でプレーするという目標があった。ロサンゼルス五輪もいけるチャンスがある。チームのコンセプトを理解し、僕の強みや日本代表の特長を生かしながら、世界で戦える団体になっていきたい」

 ―今回のキャンプで伝えたいポイントは。

 「日本の高校生に必要だなと思うのは、意図。何のためにドリブルをしているのか、何のためにシュートを打っているのか。意図がないとプレーがうまくできない。そういうところを強調していきたい」

 ―アジアでのバスケ発展への思いは。

 「今、日本のバスケはアジアで1番だと思う。アジアでは1試合も負けられない。子どもたちにもそういう自覚をもってもらいたい」

 【経過】

 ◆パリ五輪後の八村塁

 ▼24年8月 左ふくらはぎ負傷で五輪から離脱。日本代表は3戦全敗で1次リーグで敗退。

 ▼同11月 ホーバス監督の続投に「僕らは日本の男子のトップの選手。男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやったことがある、そういう人になってほしかった」と疑問を呈した、日本代表の在り方に苦言。

 ▼同23日 八村が日本協会について「プレーヤーファーストの精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくないし、そういう団体とはやりたくない」と批判。

 ▼25年2月 ホーバス監督が八村発言に初言及。「残念。皆にそれぞれの意見がある。あれは彼の意見」

 ▼同10月 八村が協会の島田慎二会長と面談。

 ▼26年2月 協会がホーバス監督との契約終了を発表。桶谷大氏が後任。

 ▼同8月1日 八村が日本代表復帰を明言。

 ▼同3日 合宿メンバーに入り、パリ五輪以来の代表活動参加が決定。

 【五輪への道】

 ◆バスケットボール男子のロサンゼルス五輪への道 12チームが出場。27年8月のW杯(カタール)で日本はアジア最上位に入れば3大会連続の五輪出場が決まる。逃した場合は世界最終予選へ。同予選には、W杯でアジア・オセアニア勢の2番手になるか、W杯で権利を得られなかったチームのうち上位16チームに入るのが必須。24チームが4組(会場)に分かれて行い、各組1位が五輪を決める。