《鹿児島・5歳男児行方不明》「窓から落ちてそのままというのは考えにくい」浴室から川までの距離は“8メートル”ほど…利用者が語る施設内の様子
大自然に囲まれた秘湯で、一体何が起きたのか──。鹿児島県霧島市の温泉施設「かれい川の湯」で、熊本県八代市の保育園児・田中嶺臣くん(5)が行方不明になった。
【写真を見る】湯船とほぼ同じ高さで設置されている窓、窓から下はおよそ2mの崖になっていた
警察や消防によると、嶺臣くんは21日、家族と一緒に同施設で入浴中、先に両親が脱衣所に行った間に姿が見えなくなったという。
警察などによると、21日午後3時半ごろ、嶺臣くんの母親が「子どもがいなくなった。(天降)川に落ちた可能性がある」と消防に通報。家族が利用した浴室には、湯船とほぼ同じ高さの川側に窓があり、警察の到着時には開いている状態だったという。地方紙記者が語る。
「男児が行方不明になった『かれい川の湯』は、全浴室が1部屋丸ごと貸し切りして入浴できる"家族湯"タイプの施設です。料金は1時間1500円から。同市内には数百円で利用できる格安銭湯があるなか比較的贅沢な価格設定にも見えますが、何人で利用しても1室あたりの料金ですので、特に家族連れやカップルからの評判が高いです。
何より施設が大自然の中に位置しており、施設のすぐ裏手を流れる『天降川(あもりがわ)』の渓流を入浴しながら堪能できる。休日は人も多く、場合によっては長時間の待ちが発生する人気スポットです」
浴室内の構造は
浴室内はどのようになっていたのか。以前、施設を利用した男性客が語る。
「『かれい川の湯』は内風呂のみのタイプと、露天風呂が付いているタイプと部屋の種類が複数ある。内風呂は最初空っぽな状態で、都度新鮮で清潔なお湯を自分で溜めて入浴できる仕組みになっています。
僕が利用した部屋にはシャワーが2つほどついていて、湯船のすぐ隣には窓がついていました。普段閉まっていますが、開けると外に広がる天降川と中洲を一望できる。特に初夏の季節は、窓を開けて新鮮な空気を吸いながら入浴する人も多いのではないでしょうか。窓は湯船とほぼ同じ高さについており、身を乗り出そうと思えばできてしまうぐらいの大きさがありました」
露天風呂は、さらに開放的な空間だったという。
「露天風呂は、大人が1人か2人入れるくらいの小さな浴槽でした。入浴しながら施設外に生えた木に触れるぐらい自然と距離が近くて、特別高い塀が設置されているわけでもないので、川まで降りようと思えばすぐ降りられてしまうなと思いました。なかには、すだれなどで仕切られている浴室もあるようですが、それでも大人であれば乗り越えられるくらいの高さでした」(同前)
前出・記者が語る。
「通報の15分前まで嶺臣くんが入浴していて、先に両親が脱衣所にあがり、目を離した3分のあいだに姿が見えなくなったそうです。嶺臣くんは全裸の状態で、靴なども履いていない状態でした。
窓から下は高さおよそ2メートルの崖になっていました。その下は幅およそ5メートルの藪になっており、さらにその先3メートルほどのコンクリートの舗装路の向こう側に天降川が流れていた。つまり浴室から川までは約8メートルの距離があった。当時、天降川は前日までの雨による影響で増水していましたが、窓から落ちたとしてそのまま川に流されるというのは考えにくい。現場で何があったのか。捜索の進展が待たれます」
警察や消防は21日午後からおよそ120人体制で捜索を続けており、22日現在、嶺臣くんの行方はまだわかっていない。嶺臣くんの無事を願うばかりだ。
