■ウィルコム「AX530IN」

メーカーは株式会社ネットインデックス。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista、MacOS 10.2〜10.2.8/10.3.4〜10.4.8 である。サイズは幅54×厚さ10×奥行き127mm。PC Card Standard TypeIIに準拠している。重さは45gである。

この端末もAX520Nと同じで、8つの通信チャンネルを束ねてパケット通信を行うことが可能。「W-OAM typeG」に対応し、「W-OAM」対応エリアで利用すれば、通信速度は従来の1.6倍が可能で、最大で512Kbpsのスピードが出る。2007年度以降、通信利用の多い地域から基地局回線の光IP化を進めていくことにより、「W-OAM typeG」対応エリアで最大約800kbpsの高速データ通信が可能になる…と発表されている。

料金は、本体価格が26.800円(大阪市内にあるウィルコムストアで)。月々の料金は、AX520Nと同じで、つなぎ放題で月額料金12,915円(年間契約で12,001円)の「つなぎ放題[PRO]」と25時間まで無料で、それ以降が60秒につき10.5円で、月額料金7,245円(年間契約で6,394円)の「ネット25[PRO]」から選択することになる。

サービスエリアもAX520Nと同じである。

これがウィルコムの「AX530IN」だ。筆者の利用しているノートパソコンに挿すとこんな感じになる。


■それぞれの通信速度はどうだろう

どの端末もそのスピードが確約されているわけではなく、最大でどれだけ出るかという理論値だ。回線の混み具合や周辺環境によってかなり変わるのである。なので、いろいろな場所、シチュエーションでテストしてみた。

最初は事務所で4時間ごとに計ってみた。次に仕事で京都に行く用事があったので、京都をちょっと歩いていろいろな場所で計ってみた。テストは「BNRスピードテスト」というサイトを利用して各5回ずつ計ってみた。以下がその表である。

●筆者の事務所 大阪市内のマンション
筆者の事務所にて



AM08:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX681.919658.066672.42666.741660.167
AX530IN213.87237.395211.455213.879221.684
AX520N117.05110.528110.458116.507110.738



AM12:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX591.128612.221564.356598.224570.18
AX530IN128.561152.218103.543116.231113.255
AX520N98.12088.548102.98878.54788.501



PM16:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX621.288618.765544.238589.66601.415
AX530IN180.238168.366178.951160.991182.368
AX520N116.866124.788106.014112.966126.667



PM20:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX481.38596.118501.611552.967548.226
AX530IN185.904164.111152.233146.851166.299
AX520N123.522118.655122.245117.544110.685



PM24:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX563.289518.488499.216501.682592.934
AX530IN158.408201.235211.872206.518204.558
AX520N156.514118.964141.258132.114142.358



AM04:00計測
機種名1回目2回目3回目4回目5回目
D01NX641.401601.437610.978596.841610.459
AX530IN225.83234.336227.971200.568209.599
AX520N123.552118.655122.966147.245162.879



次のページでは、大阪から京都に場所を移動しながら、それぞれの端末で実際に計った通信速度を見ていただこう。