テニスの「全仏オープン」は6月4日(日本時間5日)、女子シングルス準決勝が行われ、予選から勝ち上がった世界ランク114位のマヤ・フワリンスカ(ポーランド)が登場した。第25シードのD・シュナイデル(同23位)を7-6(7-4)、6-4のストレートで撃破し、自身初となる四大大会の決勝進出を決めた。オープン化以降、同大会において予選勝者が決勝の舞台へ駒を進めるのは史上初という歴史的快挙。勝利の瞬間に見せた歓喜の涙とコートに倒れ込む姿が、世界中のファンの胸を熱くさせている。

【映像】歓喜の涙も…赤土に仰向けになる一部始終(実際の映像)

 決勝への切符を争う相手は、22歳と若くしてシード入りを果たしている実力者のシュナイデル。第1セットは互いにサービスゲームを1度ずつ破り、タイブレークへと突入する息詰まる展開となった。フワリンスカは一時2-4とリードを許す苦しい局面を迎えたが、そこから驚異的な粘りを発揮して見事に逆転でこのセットを奪い取る。

 続く第2セットでは、第1ゲームで先にブレークを果たすも直後に追いつかれる一進一退の攻防に。それでも自身のサービスゲームを堅実にキープし続けると、勝負所の第9ゲームで値千金のブレークに成功。最後は第10ゲームをきっちりと締めくくり、歴史的な大金星を手にした。

 今大会が始まるまで、フワリンスカにとって決勝という舞台は四大大会はおろか、通常のツアーレベルを含めても未経験の領域だった。それがローランギャロスという最高峰の大舞台で、予選から強敵を次々と薙ぎ倒してのツアー初制覇に王手をかけるというを体現。

 試合中は終始冷静沈着なプレーを貫いていた彼女だが、勝利を決めた瞬間には感情が爆発した。両手で顔を覆いながら赤土のコートへ仰向けに倒れ込み、あふれる涙とともに天を仰ぐ。その劇的で美しい一幕は、今季の全仏オープンを象徴する名場面として深く刻まれることとなった。

 テニス歴史を塗り替えた快進撃と感動的な勝ち上がりに、SNS上のファンも大熱狂。ネット上では「本当にすごい快挙」「勝ち上がりは凄い」と、オープン化以降初となる偉業を手放しで称賛する声が殺到した。また、彼女の卓越した技術に対して「あのレフティのスピンロブが効くのかなあ」と唸るテニスファンや、歓喜の涙に「泣ける」ともらい泣きするコメントも続出。史上初となる「予選勝者によるグランドスラム制覇」という、誰も見たことのない奇跡のエンディングへ向けて、ポーランドの新星に世界中から熱いエールが送られている。

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