昨オフ、松坂獲得に尽力したレ軍の環太平洋担当スカウト、ジョン・デービルは、現在も遠く豪州から松坂を見守っている。AP通信は、26日に松坂を発掘したデービル・スカウトの記事を配信。同記事によると、デービル・スカウトは、フロリダと14時間時差のある豪州・ブリスベンで、夜中の3時にコンピューターの前に座り、インターネットで松坂のオープン戦のピッチングをチェクしているという。

 同スカウトが松坂の名前を知ったのは、2000年のシドニー五輪で、母国・豪州チームのコーチを務めた時。自軍の打者がベンチで「あいつは、打てない」と言った時から強い関心を持ち、以後、水面下で松坂を徹底調査。これまで少なくとも40試合の登板を観戦しているという。当時、レ軍と日本球界の関係はあまりよくなかったため、「球場で門前払いを食らったこともあった」。しかし、デービル・スカウトは地道に調査を続け、次第に関係を改良していったと同記事。「日本語は少ししかしゃべることができないけれど、今は鉄道のシステムが分かっているので、日本の12球団の本拠地球場は全て手助けなしで行くことができるよ」と同スカウト。遠く豪州から開幕を心待ちにしている。【USA通信】