チェルシーのMFミヒャエル・バラックは、20日に控えたリバプール戦がプレミアリーグ3連覇の鍵を握ると語った。

 首位マンチェスター・ユナイテッドを勝点6差で追うチェルシーにとって、今後は落とせない試合が続くというバラック。中でも、マンU対アーセナルの試合も組まれている今週末の結果が、シーズンの行方を占うと感じているようだ。

「今週末は、プレミアの4大クラブ同士で対戦がある。僕たちは6ポイント差で首位を追っているわけだから、これ以上取りこぼすわけにはいかない。個人的には、過去にもこういった状況は経験している。一瞬にして流れが大きく変わる瞬間をね。シーズン中には、流れが変わる瞬間というものがあるんだ。そして、今週末がまさにその瞬間だと思うよ」

 さらに、ドイツで幾多のタイトルを獲得しているバラックは、首位を走るマンUにプレッシャーをかけ続けることが重要だという。

「とにかくこれ以上離されるわけにはいかない。リバプールに勝って、マンUにプレッシャーをかけたい。でも、慎重に戦う必要がある。この間のレディング戦やフルアム戦(ともに2−2の引き分け)だって、みんな楽勝だと思っていたら、足元をすくわれた。それでも、ウチの選手はプレッシャーに慣れている。チェルシーは毎年どころか、毎週勝つことを義務づけられているからね。とにかく、ビッグゲームに勝って、僕たちの強さをマンUに見せつけてやらないと」

 昨夏、プレミア王者チェルシーを新天地に選んだバラック。当初は本来の力を発揮できずに、メディアの批判に晒されたが、シーズンも後半を迎えて、本調子を取り戻しはじめている。ドイツ代表でキャプテンを務める男の自信と経験は、現在2位に甘んじている王者にとって、最高のカンフル剤となるだろう。