18日、スペイン国王杯ベスト8進出を懸けた残りの1試合レアル・マドリー対ベティスの第2戦が行われたが、1−1の引き分けに終わり、アウェイゴール・ルールによりレアル・マドリーの国王杯敗退が決まった。

 アウェイでの第1戦をスコアレスドローとしたレアル・マドリー。ラウル、ロベルト・カルロス、エメルソン、グティらを負傷で欠く中、カペッロ監督は若手主体でベティスとの第2戦に臨んだ。前半開始早々6分にロビーニョのゴールで先制するも、37分、ベティスのダニのゴールで追いつかれる。ベスト8進出のためにどうしても追加点の欲しいレアル・マドリーは果敢に攻めたものの決定的チャンスを活かことができず、ゴールネットを揺らすことなくそのままタイムアップ。国王杯から姿を消すことになった。

 国王杯敗退は残念だとしながらも、この日の選手たちの戦いぶりを称賛したカペッロ監督は試合後の記者会見で次のようにコメントしている。

「チームの戦いぶりには満足している。我々は良い試合をした。ベルナベウでの試合の中でもベスト試合の一つだったと思う。選手たちは実力と意欲を持ってプレーしたが、我々にツキがなかった。明らかなPKがあったにも関わらず、見逃されたのは残念だ。だが、それもフットボール。国王杯敗退は残念だが、選手たちにはよくやったと言いたい」。

 国王杯から姿を消すことにはなったが、カペッロ監督はベティス戦での若手主体のチームに手応えを感じたようだ。国王杯敗退でレアル・マドリーの目指すタイトルが1つ消えることになった。チームに残されたタイトルはリーガとチャンピオンズリーグの2つ。今後はリーガとチャンピオンズリーグに照準を合わせ戦っていくことになる。

 なお、19日に国王杯ベスト8の組み合わせ抽選会が行われ、バルセロナはサラゴサとの対戦が決まった。注目カードはセビージャ対ベティスのセビージャ・ダービーだろう。熱い戦いに注目が集まる。

国王杯ベスト8の組み合わせは以下の通り(第1戦:1月31日、第2戦:2月28日)

セビージャ対ベティス
デポルティーボ対バジャドリ
ヘタフェ対オサスナ
バルセロナ対サラゴサ

(スペイン通信)