フランスのリーグ杯準決勝の第2試合が17日に行なわれ、リヨンがル・マンを1−0で下し、決勝進出を決めた。リヨンは前日の第1試合に勝ったボルドーと3月31日の決勝で対戦する。

 リーグ杯は、プロ・リーグ(リーグ・アン、リーグ・ドゥ)に所属する38クラブに前シーズン2部(リーグ・ドゥ)から降格した3クラブを加えて争われるトーナメント戦。1回戦は2部「昇格」と「降格」の6クラブが対戦し、2回戦から2部の残り17クラブが加わり、リーグ・アンのクラブが参戦するのは3回戦から。ただし前シーズンのリーグ・アン上位2クラブは、4回戦から出場。この規定は今年から採用されたが、決勝は自動的にベスト16に進出したリヨン(昨季リーグ1位)とボルドー(同2位)という組み合わせになった。

 松井大輔の所属するル・マンは、3回戦でランス(現在リーグ2位)、4回戦でソショー(同4位)といずれも好調なチームを破って準決勝に進出したが、リーグ首位を独走するリヨンを前にいいところなく敗れた。

「レキップ」紙はフル出場した松井に対し、両チーム先発22人のうち最低の3点という評価(両軍合わせた平均は5.18)を下し、「前半8分、レベイエール(リヨン右サイド)をかわし、好センタリング。その後は存在感をなくし、左サイドを放棄した」と厳しいコメントをつけた。3点という評価は、右サイドのトマと並び、イエローカード2枚で退場した味方ディフェンスのセルダン(3.5点)より低い。

 ル・マンのアンツ監督は試合後、「非常にがっかりしている。リヨンは勝利に値する偉大なチームだが、我々にもそれを困らせるだけの要素はあった。しかしその力を早くに使い切ってしまった」と悔いた。前シーズンのリーグ・アン上位2クラブが3回戦を免除される方式については、「今年はリヨンとボルドーが決勝でぶつかるように組まれたもの。その規定に文句はいうまいが、我々は4試合のうち3試合をアウェーで戦った」と不利を嘆いた。

 リヨンはリーグ杯決勝に駒を進め、「4冠」(リーグ戦、リーグ杯、フランス杯、チャンピオンズリーグ)という一大目標の達成に望みをつないだ。