2006年度にテレビ放映され、最も好感度の高かったCMを決定する「ブランド・オブ・ザ・イヤー 2006」(CM総合研究所主催)の発表が12日、東京都港区のCM総合研究所で行われた。総合1位には、女優の仲間由紀恵さんなどを起用したKDDI<9433>の携帯電話「au」のCMが選ばれた。

 「ブランド・オブ・ザ・イヤー」は今回で15回目。モニター登録している首都圏在住の男女3000人が毎月回答する「月例CM好感度調査」を集計して決定する。「CM好感度」や「ブランド使用意向度」などの4つの指標を合わせ、「CMブランディング評価」として総合順位を発表している。

 「旬の女優をうまく使い、CMの投入量も業界でもっとも多かった」として選ばれた「au」のCMは、男性よりも女性に人気があり、年代別に見ると、10代から20代の支持が全体の約4割占めた。2位には資生堂<4911>のシャンプー「TSUBAKI」、3位には東京ガス<9531>が俳優の妻夫木聡さんを起用した「ガスパッチョ!」が選ばれた。

 同研究所の関根建男代表は、「ケータイやテレビ・カメラなどの情報系に、消費者の関心が集中した」と今年のCMの傾向を分析。「タレントの力やユーモアな内容だけに踊らされるのではなく、価格や価値を見極めて消費者が主体的にものを選ぶ時代になってきた」と総括した。

 テレビとネットの連動型CMについては、05年比10%増と大幅に伸び、全CMの3割を占め、キーワード検索を促すCMは、05年の53作品から443作品に約8倍伸びた。

 「CMブランディング評価」トップ10は以下の通り。

順位 広告主名     商品名
◇1位 KDDI  au
◇2位 資生堂  TSUBAKI
◇3位 東京ガス  ガスパッチョ!
◇4位 NTTドコモ  携帯電話
◇5位 NTTドコモ  料金
◇6位 大塚製薬  オロナミンC
◇7位 日本コカ・コーラ  ジョージア
◇8位 NTT東日本  フレッツ
◇9位 東京電力  Switch!
◇10位 シャープ  AQUOS
【了】

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