宝塚 月組新トップ鳳月杏 本拠地お披露目“常識”打ち破る
宝塚歌劇団月組新トップスター鳳月杏の本拠地お披露目公演「ゴールデン・リバティ/PHOENIX RISING」が16日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。
「ゴールデン・−」では19世紀後半のアメリカを舞台に、元列車強盗団の生き残り、ジェシーを演じた鳳月。172センチの長身超絶スタイルで、包容力と野性味ある男を演じ上げた。芝居、歌、ダンスの三拍子そろった男役で、ショーでもその魅力を余すところなく発揮。新トップ娘役の天紫珠李(あまし・じゅり)とともに、クラシカルな魅力を見せた。
鳳月は2006年初舞台の92期。平成以降56人のトップで、初舞台から19年目での最遅咲きとなった。新人公演や役替わり公演などで大劇場主演したことはなく、トップ就任の今回が初。地道に男役を極め、宝塚の“常識”を覆した。それだけにフィナーレでトップの証の大きな羽根を背負って登場すると、待ちかねたファンからは大きな拍手が送られた。
また風間柚乃も芝居に、ショーに大活躍。今回初めてフィナーレで羽根も背負った。風間は100期生で、3桁期の男役では初となる。