最後を締め、笑顔を見せる大勢(左)、坂倉

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 「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、日本代表6−3韓国代表」(15日、台北ドーム)

 日本代表「侍ジャパン」は大熱戦のシーソーゲームを制し2連勝を飾った。日本は16日に同じく2連勝の地元・台湾と対戦する。

 必死の継投で白星をたぐり寄せた。開幕戦から連勝発進。井端弘和監督は「勝てて良かった。こういう苦しい戦いになるのは予想がついていた。接戦でいけたのが良かった」。侍ジャパンが当面の目標である1次リーグ突破へ前進した。

 重要な2戦目の先発を託した若武者・高橋宏斗を4回2失点で降板させると、継投に入った。第2先発として起用した隅田知一郎は2−2の五回に一時勝ち越しを許したが、その後は立ち直り、3回を3安打6三振1失点の力投。八回には指揮官が日本代表に抜てきした藤平尚真が、3者連続三振と圧巻の投球だ。最後は守護神・大勢が危なげなく試合を締めた。

 岡本和や万波という長距離砲が故障で出場を辞退したことで打線の破壊力は十分とは言えないが、当初から先発やブルペンを含めた投手陣は盤石で最大の武器でもあった。それを将の必死のタクトで生かし、勝利を引き寄せた。

 「2戦目、3戦目が大事」と語ってきた井端監督だが、まずは第一関門を突破した。一戦必勝の心構えで台湾戦も取りにいく。